会社では教えてくれない営業術 131 まさに執念です!

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ビジネス・マーケティング
今日もご覧いただきありがとうございます。
営業トレーナー&アンガーマネジメントコンサルタント
Office M & Rの坂山一哉です。

私の元のメンバーにとてつもなく働く方がいらっしゃいました。
とにかく休みなく働くんです。
月に一回程度、私は彼と同行をするのですが
同行をすると自分のペースが崩されると言い同行を嫌がるほどでした。

彼は本当にきっちりと訪問をし、他社の営業マンからもお手本にされるほど!
「○○さん、次の訪問はどこに行かれるのですか?
 ○○さんが行くと、必ず顧客に会えますもんね」
って、他社からも一目おかれていたのです。

この彼は、大阪に戻ってくる前は中国地方のある県を担当されていました。
そこでも同様にきっちりと訪問をされ実績も良かったのです。

そして実家のこともあり、大阪に転勤。
転勤後も実績は順調でした。
しかしこの彼にも悲劇が待っていました。

当時、私も一緒に営業をしていましたが、
私がその営業所を管轄することになり大幅に担当交代が発生しました。
そして彼も当然担当交代。
この新しい担当地区で厳しい現状が起こりました。

彼は以前同様、新しい担当地区でもよく訪問をしました。
しかし担当後数ヶ月経っても
全くと言って良いほど実績が全然上がってこない!

そしてある同行の時・・・
「坂山さん、担当変えてもらえませんか?」と。

理由は、
「今まで真面目にやってきたし、ちゃんと訪問もしてきた。
 でもこれだけ実績が変わらないのは
 私のやり方がここでは通用しないと思うのです。」と
担当交代を直訴したのです。

実はこの彼の地域は少し問題地域でした。
前任、前々任がほとんど訪問をしておらず、
ほとんどの顧客はうちの会社をよく思っていなかったのです。

彼に内緒で私の仲の良い顧客から
その地域のことを少し聞いてみたところ
過去に蔑ろにされた!
今度の担当者も、最初は来るけど
そのうちまた来なくなるかもと思われている!
という実情を教えてもらえたのです。

このような理由もあり、彼が一生懸命訪問しても実績が上がってこなかったのです。

でもここは頑張って行ってもらうしか無い!
私は彼にこう言いました。
「我慢して!絶対に良くなるから!」

彼はその後我慢に我慢を重ねて訪問を続けてくれました。
また色々とイベントなども仕掛けた結果
担当から約1年が過ぎ去ろうとした時、数字が上がりだしたのです。

そしてその後は順調に実績もあがりトップシェアになるほどでした。
まさに彼の執念です。

その後の活躍は、最初にも書いたように
他社の営業からも信頼をされるようにもなったのです。

この一度だけ、彼の弱音を見ました。
でも腐らずそれをやり続けた彼。
本当に頭が下がりますし、何よりもありがとうです。

それと私の反省もあります。
もしこういう状況にもあるメンバーがいる上司の方が
いらっしゃったら気をつけてください。

「我慢して!」
この言葉は決して良く無いです。
一見励ましにも聞こえるかも知れませんが
これは言われている方からすると
辛い思いをまだ継続せんとあかんのか!
ってモチベーションダウンにもつながります。

ここは・・・・
「辛いな!俺と一緒にがんばろや!」ではないでしょうか?

弱音を見せてきたメンバーは本当に辛い。
でも一緒に頑張ってくれることで安心感が絶対に増します。

一人一人のメンバーとどう接するか!
本当に大事ですよね。

この執念の彼と一緒に仕事できたこと
今でも誇りに思います。


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