小規模企業持続化補助金の記事は今回が最後です。テーマは、経営目標。ここは、経営計画と補助事業計画をつなぐ重要なポイントです。ここの記載が甘いと、
「補助金を使ってやることは、会社の課題を解決するものではなく、単に売上を上げるだけ」
と、審査員から低評価をつけられます。
1.経営方針
まずは、経営理念、ご自身が事業を通じて実現したいこと、夢を記載します。審査員も人間なので、熱い想いを持った経営者、社会的価値の高い事業には、共感し応援したくなるものです。ここで、
・自身の創業の経緯
・事業を通じて解決したい社会課題
・この社会課題を深刻だと感じた、自分自身の原体験
・事業を通じて実現したい社会
を、記載しましょう。
自身の創業の経緯や自分自身の原体験は、まさに熱い想いがのりやすい部分です。これを見ると書面だけでも「経営者の本気」が伝わり、
「単に補助金が欲しいだけではなく、真剣に経営を考えた結果、補助金を使うんだ」
と審査員からも好印象となります。
これで経営方針が完成します。
2.経営目標
経営目標は、
・経営方針を実現するために具体化されたもの(目標から逆算)
・現状分析を踏まえて実現可能なもの(現状からの積み上げ)
の2つを満たす必要があります。そのため、
・経営方針を実現するために、まず、この経営目標を達成したい
・この経営目標は、顧客のニーズ・競合の状況・自社の強みを考えると、
最優先で取り組むべき課題である
・この経営目標を達成するためには、補助金を使った事業(広告など)、
が、最も効果的である
というストーリーが完成するようにしなければ、なりません。
これは、経営計画を先に書くとリンクさせるのがむずかしくなるので、
やはり、補助事業計画を先に完成させてから経営計画に取り組むのがセオリーです。
また、自社の置かれている現状から課題を出すと経営目標が生まれる、ことも重要なポイントです。このあたりは、自身で一度作成したあと、誰か他の人に見てもらうとよいでしょう。自分では、「伝わっている」、「矛盾がない」と思っていたものが、第3者が見ると全く違った視点を読んだりするものですから。
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