今回のテーマは競合です。「競合のない」ブルーオーシャンと言われる市場を目指すことも重要ですが、実際は、競合0ということは、ほとんどありえません。
1.本当に競合はいないのか?
経営者の方とお話すると、
「自社の商品やサービスは独自だから、競合など存在しない」
と耳にすることが少なくありません。このような時には、
「仮に御社の商品やサービスがなかったら、顧客がニーズを満たす手段は何でしょうか?」
とお聞きします。ここで、
「何もせず、我慢する」
なら、本当に競合はないでしょうが、実際は他社の商品・サービスを購入して代替しますよね。
こう考えると競合はほぼ必ずいる、と言えます。審査員目線でいうと競合がいない会社は
「独自性があるのではなくて、視野が狭くて競合が見えていない」
と、言われる可能性がありますので、注意しましょう。
2.競合の幅は広い
顧客のニーズを起点とすると競合は考えやすくなります。
例えばマクドナルドの競合はモスバーガーではなく、コンビニや吉野家と言われることがあります。これは顧客のニーズを「安く手軽に食事を済ませたい」と捉えることができるからです。公表されている小規模事業者持続化補助金の申請書の記載例でも海鮮居酒屋の競合として回転ずしが取り上げられていますね。
このようにニーズを起点とすることが重要です。
3.本当に競合がいなかったら?=ブルーオーシャン
1,2を踏まえても本当に競合がいなかったら、どうでしょう。いわゆるブルーオーシャンといわれる世界です(逆に競合が多い世界は、血で血を洗う競争をイメージしてレッドオーシャンと言われます)
その場合は、競合が入ってこない理由を説明すべきです。例えば、
・市場がニッチすぎて、売上規模が見込めない
・商品・サービスを提供するために高度な技術が必要で困難
・商品・サービスを提供する手間がかかりすぎて、費用対効果が合わない
などです。この場合、なぜ、自社だけが上記を実現できるか、を明確に記載する必要があります。正直、説得力のある計画書を作るには難易度はかなり高めです。
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