今回から、採択可能性を上げるために、「どう書けば点数が取りやすくなるのか?」をご説明します。また、補助事業計画に絶対に書くべき大前提や採点基準は前回のブログに記載しておりますので、そちらを参照ください。
1.経営課題
この補助金では、補助事業計画と事業計画の2つの計画を策定しますが、
・補助事業計画:補助金で○○を購入する。○○を活用したら△△の理由で
販路開拓でき、××の内容で投資を早期回収できる
・事業計画:補助金○○が必要な理由は□□。□□が弊社の経営課題であり、
その理由は・・・。
との説明が求められます。言い換えると、補助事業計画は経営課題を解決するものでなければならない、ということです。
そのため、なぜ補助事業計画で経営課題を解決できるか?が求められます。
例えば、
・事業計画:既存顧客が減少傾向で減益になっているので、新規顧客の
獲得が課題
・補助事業計画:補助事業計画でDMを発行し、新規顧客を獲得する。DMが
効果的に新規顧客を獲得できる理由は・・・
と明確に書きましょう。
もしかすると、「経営計画が課題書けていて、補助事業が課題を解決する内容なら十分。あえて、経営課題とその解消を書かなくても事業計画・補助事業計画を読み込めばわかるのではないか?そこまでは不要なのではないか?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、大前提として、審査員は
・申請企業のことを全く知らずない。書面のみで理解する
・この業界の素人である
・短時間で採点する
ことを忘れてはいけません。つまり、行間を読めばわかる内容の場合は読み飛ばされてしまい、内容としては合格レベルのクオリティなのに「伝わり切れず不採択」、というケースも十分ありえるのです。
したがって、この経営課題の項目に限らず、丁寧に内容を書き込むようにしましょう。また、これもこの項目に限らずですが、経営課題は・・・、補助事業は・・・、というように主語を明確にすると、伝わりやすくなります。
2.ドメイン
ドメインとは、事業の特徴を端的に説明するためのフレームワークで、次の3つで構成されます。
誰に:どのような顧客をターゲットとするのか?
何を:どのような商品・サービスを提供するのか?
どのように:どのような形態で、どのような強みを活かすのか?
これで、補助金を使ったビジネスがどのようなものか、明確になります。
例えば、公表されている小規模事業者持続化補助金の申請書の記載例では、
誰に:バイクで 20 分以内の配送が可能な範囲に居住のシニア世代
何を:鱈のすり身フライのバーガー
どのように:デリバリー方式
と、まとめられております。これで、「補助金を使って何をしたいかがわからない」というよくある不採択理由、を避けられます。
ここからは具体的な内容を記載することになりますが、それは次以降のブログで。
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