第40回:意外と奥が深い「負債の節税効果」 ~ 企業価値評価におけるWACCとTax Shieldについて
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第40回:意外と奥が深い「負債の節税効果」 ~ 企業価値評価におけるWACCとTax Shieldについて
この度はお読み頂きまして誠に有難うございます。Taskaruです。本ブログではコーポレート・ファイナンスに関わる話題を幅広く取り上げていきたいと考えています。
本日は企業価値評価における「Tax Shield」についてです。日本語では「(負債の)節税効果」とよばれ、DCF法等で企業価値評価を行う場合、負債の金利支払いによって税金支払いも減るため、その分、企業価値が上昇するという、あのお話です。
良く出てくるところとしては、DCF法の割引率WACCの計算式で出てくる「1-Tax」の部分です。
WACCは要するに株主資本コスト(株式調達にかかるコスト)と負債コスト(借入にかかるコスト)について、資本構成で加重平均をとったものですが、なぜ負債コストの方は1-Taxをするのでしょうか。
これについて本日は深掘りしていきたいと思います。
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さて、まずは基本のおさらいです。Tax Shieldとは何か、数字を使って確認したいと思います。
例えば以下のようなA社とB社があり、同じ営業利益100を挙げていると仮定します。
違いとしては資本構成のみで、B社は有利子負債500あるのに対し、A社は有利子負債を持たない会社であると仮定します。
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