第24回:3表連動財務モデルによるDCF分析(企業価値評価)

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Taskaru
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第24回:3表連動財務モデルによるDCF分析(企業価値評価)

この度はお読み頂きまして誠に有難うございます。Taskaruです。本ブログではコーポレート・ファイナンスに関わる話題を幅広く取り上げていきたいと考えています。

さて、今回は3表連動財務モデルによるDCF分析(企業価値評価、理論株価計算)についてです。

いま出品しているサービスのなかで、DCFという手法を使用した理論株価計算ができるツールを公開しています。

このツールは、”簡易版”という位置づけで、将来数値については損益計算書だけに注目して計算しています。

投資銀行等の実務においては、このような簡易版で対応することもありますが、多くの場合において、将来数値について、損益計算書だけではなく、バランスシートやキャッシュフロー計算書の動きも合わせて確認した財務モデルを作成して、それをDCF分析の枠組みに取り込んで理論株価を計算する流れとなります。尚、こうした損益計算書・バランスシート・キャッシュフロー計算書を”3表”と言います。

復習となりますが、DCF分析モデルは「バリュエーション・モデル」と呼び、”3表”が連動して動く財務モデルは「オペレーティング・モデル」と呼ばれます(以下、ブログ第1回ご参照)。

この2つのモデルは本来は別々のものですが、今回は、それを「つなげる」作業を紹介したいと思います。

つなげ方は比較的シンプルで直球ですが、以下、やっていきたいと思います。

まず、用意する材料としては、以下で公開しているDCF分析モデルと、3表連動財務モデルです。また、本件で作成する完成形のモデルについても掲載しています。尚、以下では、3表連動財務モデルは完成しているものとして説明を続けます。

【DCF分析モデル】
【3表連動財務モデル】

【3表連動財務モデルxDCFモデル(今回の完成形)


ステップ1:DCFモデルにおける「DCF分析モデル」シートを、3表連動財務モデルにコピーします。

Step1.png


次に、必要なデータを繋いでいきます

ステップ2:まず、本作業において、「DCF分析モデル」シートにおける「FY-2」と「FY-1」は参照しませんので、データは一旦は削除して構いません。もちろん、使用用途によって、過去数値を広く参照する場合には、また数値を入れても構いませんが、本作業においては使用しないので、ミス防止のために削除しておきます。
Step2.png

ステップ3:損益計算書の数字を書き換えていきます

まず、「DCF分析モデル」シートにおいて、以下を行います
①「売上高」を、「3表連動財務モデル」のPLシートにおける売上高とリンク
②「営業利益」を、「3表連動財務モデル」のPLシートにおける営業利益とリンク
③ 「減価償却及びのれん償却費(DA)」を、「3表連動財務モデル」のPLシートにおけるD&Aとリンク

(以下は書き換え前の数字が入っています)
Step3.png

つなげ終わると、ひととおりは、以下のような感じです。尚、黄色ハイライト部分も参照しないので、見た目の観点から、後ほど削除しておきます。
Step3-2.png


次に、いくつか数式を調整していきます。
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