人ともっと仲良くなるために必要なこと-後編-【恋人/夫婦/復縁:元カレ/元カノ】

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コラム
前回同じタイトルで前編を書いているので、今回はその後編です。
前回は、「共感」について書き、更に共感をするための「感情」について書いていきました。
今回はもう少し踏み込んだ『人と仲良くする』について書いていきますので、前編を読んで更に進めたいと思った人には合う内容だと思います。

そう、本音を言う事の大切さについて書きました。
本音を言い、自分の好きなように生きる、自分勝手に生きる、自分で自分の為の選択をする、という事を幸福度が高い行動だという研究結果もあるぐらいですので、そういった観点も頭に留めて読んでみて欲しいです。



①本音を言う事の人間関係における重要性

-1:自己開示は何故必要なのか?
-2:気を遣う=あなたとは仲良くなりたくありません
-3:蛙化現象に見る現代の同調圧力の怖さ

①-1:自己開示は何故必要なのか?

└知っているけど多くの人がやってない、それが自己開示

自己開示、という言葉はご存知ですか?
「自己開示」
他者にありのままの自分をさらけ出すこと。自分の強みだけでなく、悩みや弱点なども含めて開示することをいいます。英語では「Self-disclosure」といい、1970年代に心理学者で精神医学者のシドニー・M・ジュラード氏によって提唱されました。人と人とが相互理解を深め、信頼のおける人間関係を築く上で、自己開示は欠かせない要素とされています。

出典…日本の人事部
出典に書いてある事がすべて、みたいな内容ですが、つまりありのままの自分をさらけ出すこと=自分の話しをする事、自分を見せる事、です。

昨今はSNSなどで『自分の話しをしない方が関係性がうまくいく』という内容がバズっていたりしますが、あくまでもそれは広く浅い関係性や公私の『公』の部分を指していると解釈しています。
ですが、それを鵜呑みにして誰にも自分の話しをしないまま生きていると、恐らく誰ともある一定の距離以上の仲にならずに過ごす事になります。

何故ならば、自分の話しをしないという事は
あなたが何者で、何に興味を持ち、何を嫌い、どんな価値観やアイデンティティを持っているか、どんな人なのかを相手に知ってもらえない
相手があなたに一定以上の興味を持てない、信頼に足る人間かを判断出来ないから
です。

更に自己開示には「返報性の法則」といって、すると多くの場合相手も自己開示してくれる、という作用が働きやすくなります。
そうするとお互いに相手の事をどんどん知っていくことが出来るので、関係性が深くなる、もっと仲良くなることが可能なのです。
※必ずではない

ヒトは本来誰かと深い関係を構築していきたい生き物です。
深い関係というのは、『相手に何を言っても何をしても良いという安心感』の事と佐藤は定義していますが、中にはそれでもそれを拒否して生きている人もたくさんいると思います。

無理して誰かに自己開示をしないといけないわけではないですし、誰にでも自己開示しましょうという意味ではありません。

仲良くなりたいと思った相手が出来たら、今よりもっと仲良くなりたいと思ったら、その時に自己開示をトライしてみてください。

と言っても、そう簡単に出来る事ではないので、自己開示がどうやったら出来るようになるかや自己開示をしたら必ず相手と仲良くなれるわけではないのでそういった場合はどうすればいいのか、などを佐藤は電話相談中にお伝えしています。

①-2:気を遣う=あなたとは仲良くなりたくありません

└気を遣うという事を相手のためだと思ってる人は1度振り返ろう

この中タイトルは佐藤が様々な場所で何度も言っている事ですので、聞いた事がある人もいるかもしれません。

そう、気を遣うという事は「あなたとは仲良くなりたくないですよ」と言っているようなものなのです。

どういうこと?と思った人もいるでしょう。

まず、「思いやり」と「気を遣う」という事が違うと認識しましょう。
※ちなみに「気を遣う」と「気遣い」も違うのですがこれは今回テーマが異なるので割愛
「気を遣う」
様々なところに注意を払う、配慮するといった意味があります。周りの状況や人々に対し、気配りをして自ら進んで行動することが「気を遣う」行為となります。相手のことを敬い献身的に尽くす行為です。

「思いやり」
相手の立場や気持ちになり、心から相手のことを考える、思うことといった意味があります。相手の気持ちに配慮し、その気持ちを十分に考え接する行為です。

出典…言葉の違いが分かる読み物
気を遣うというのは非常に主観的な言動であるのに対して、思いやりも主観的ではあるものの相手の立場や気持ちに配慮しての言動と言えます。
サラっと書いていますが、すでにこの時点で「気を遣う」が相手ではなく自分自身のために行われる行為である事が勘の良い人にはわかったかと思います。

それが良く分かるのが、人が人に対して気を遣う言動の具体的な例えです。
これは一部ですし、例とは異なる種類の「気を遣う」もありますが、見て行きましょう。


e.g.1)「今日同期のAちゃんと一緒にランチ行く予定なんだけど、一緒にどう?」と言われたけど自分が混ざるなんて悪いと思い、「いいですいいです、私は別で食べるんで、大丈夫です」と一緒に行かなかった
自分は行かない方が良いと思っているのかもしれませんが相手は誘って来ているので、断る=相手からの要求を拒否している、という事になっています。


e.g.2)対戦ゲームで友だちと遊んでいる時に、本気で戦って自分が勝ってしまうと申し訳ないと思ったので武器を使わずに弱いまま戦って自分が負けた
相手がどのように考えているかによって左右されますが、本気で戦う事を醍醐味だと感じている人が多いであろうと仮定した場合、相手にとって楽しいゲームではなくなってしまいます。
これも、結果的に相手が本当はしたかった事を拒否している事になるのです。


e.g.3)「来週先輩の誕生日だからみんなでお祝いのプレゼントあげようと思うんだけど参加しない?」と言われて「良いですよ、ぜひぜひ」と参加したけど内心ではその先輩を好きじゃないので参加したくないと思っていた
少し変わり種ですが、これは受け入れているので一見「あなたとは仲良くなりたくありません」宣言には見えないと思います。
しかし、無理に参加した場合自分自身に「嫌なのに参加した」という思いがチリツモします。
自分が自分の意志で「こうしたい」と思わずに行った事で、しかも嫌なのに参加したというネガティブな印象がある事は多くの場合『参加しない?と声をかけられたから参加した』という思考になって人のせいにしやすくなります。
そうなると誘ってきた人の事も印象が良くなくなるので段々自分から相手と距離を置くようになり、先輩の印象も更に悪くなる事があり得るのです。
もちろん、回数や内容の影響もありますがあくまでもこれは『内心では参加したくなかった』場合なので、上記の事が考えられます。
1や2と異なるのは、相手に直接「仲良くなりたくありません」が伝わり難いという部分でしょうか。


つまり、やはり、気を遣う事をすると相手と自分の間に見えない透明の壁みたいなのが出来るのです。
3つとも、一見相手の為に気を遣っているように見えるけど、よくよく考えると自分のためにやっている事だというのはお分かりですか?
相手にどう思われるか、どう見られるか、周りにどう思われるかを考えて行動しているのが特徴的です。

だから、気を遣う=あなたとはこれ以上仲良くなりたくありません、宣言なのです。

①-3:蛙化現象に見る現代の同調圧力の怖さ

└いつの時代も右向け右

蛙化現象ってご存知ですか?
2020年ぐらい?から、ちょこちょこ話題になっている現象です。
蛙化現象(かえるかげんしょう)とは、好意を抱いている相手が自分に好意を持っていることが明らかになると、その相手に対して嫌悪感を持つようになる現象を指す心理学用語。2020年代に入ってからは、交際相手などの嫌な面を見て幻滅する意味でも使われている。

「好きだった相手」が「生理的に無理」と思うほど逆の感情になることから、グリム童話『かえるの王さま』に例えて蛙化現象と呼ばれる。

出典…Wikipedia

ネットやTVでも2022年ぐらいから良く聞くようになりました。
そう、2022年ぐらいから良く聞くようになった、んです。

そうするとどんどん拡散され、若い子達、いわゆるZ世代と呼ばれる子達にとって蛙化現象というのは恋愛において「普通のこと」となります。
ネットで自分たちが憧れているインフルエンサーが「こういう相手って蛙化するよね~」とひとたび言えば、その後は追随者だらけになるのです。

蛙化しないのはおかしい、というやんわりとした同調圧力が発生し出します。
教室で影響力のある子が「現金で会計してるの見ると蛙化するよね~」と言い出してその仲間が「分かる」と言ったらもう仲間が増えていくだけです。
本心は違くても。

私も過去に若かった事があるので笑、そういうのもそれで思い出だし年齢を重ねた時に「蛙化ってあれ何だったんだろうね笑」と笑いながら当時の友達とお酒を飲む事まで想像がつきますが、でも今、現在、目の前で起きているトレンドにはついていかないとならない。
そうなると本心では「そんな事ぐらいで蛙化なんかしないよ」とも言えないし「そもそも蛙化なんかしないし」とも言いにくい人が増えていくでしょう。

自己開示のところに書いた「自分の話しはしない方がいい」もそうです。

こういうインターネットを介した流行や、一見人々の総意に見える事が極端に重視される事が多い文化の中で、少しでも流されずに自分の本音を言い合える人が近くにいることはとても重要だと思います。
Twitterで30万いいねがついてたとして、それが全て別人のアカウントだったとしても日本に1億2000万人以上人がいる中の30万人ですので1%以下なのです。世界規模で見たらもっと、って事になります。

だから、なるべく多くの人にネットやTVなどのメディアの情報に惑わされず、本音を話す事が出来る相手が1人でもいる事を祈ってしまいます。

②まとめ

本日は「人ともっと仲良くなるために必要なこと」の後編を書いていきました。
主に「本音を言う事」の大切さについてお伝えしましたが、どうやって本音を言えるようにするのかは書きませんでした。まずは仲良くなってみたい相手が出来たら自分の話しをしてみる事です。
うまくいかない事もあると思いますが、ちゃんと関係性が進む事もあるはずです。

そして本当はここに更に「乗り越えることは絆を作ること」という内容も加えようとしたのですが、内容的に非常に重厚になってしまうのでこれはこれでまた別の機会にブログにしようと思います。

恋愛相談をしていると凄く多いのが、相手との関係を深くしていくことが出来ないまま別れてしまう人です。
時にはそのことが直接的にお別れの要因となっている人も多々いらっしゃいます。

誰にでも100%当てはまるわけではないですが、やはり人はどこかで誰かと深い関係になりたいと思っている事が多くて(顕在化しているか潜在的になのかは人それぞれです)、だけどやり方が分からない、という人も多いという印象です。
泣きながらその気持ちをお話ししてくれる人が多いです。
なので、私はその「知識」「技術」をお伝えする事をしています。

もちろん、不要な人がわざわざ頑張る必要はありません。
寂しい気持ちはあるけど、もう誰とも深い関係になりたくないから1人で生きていきたい、と考えている人がいても良いと思います。
それをダメとは全く思っていませんのでそこは誤解の無い様…。

恋愛の相談や復縁の相談の優先度は高くないけど、人との関係構築についてコーチングを受けたいという人もお受付は可能ですのでそれぞれの予約から希望スケジュールを送るのと同時にその旨をご連絡ください。

もちろん、相手との関係を改めて構築したいという復縁希望の人などもお受けしています。

受付に条件がたくさんあるのでお断りされてしまう人も多いと思いますが、本気でどうにかしたいと思っていてそれに伴った行動がとれる人には全力で対応します。

それでは、明日、心が晴れますように☀


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