【無料】触覚に関する原始系、識別系の話

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今回は5感の中の触覚、その中の「原始系」、「識別系」ついてまとめていきたいと思います

5感はどれもディープな話になるのですが、「触覚」ももちろん奥深いものなのです

いくつかの参考文献と、私の経験も織り交ぜて記述させていただきます

触覚はいわゆる人間のセンサーであって、痛覚や温冷覚、圧覚など、様々な感覚を受け取ることができます


感覚は我々が昔、別の生き物(アメーバとかイソギンチャクとか)だった時の名残ともとれる感覚の「原始系」

進化の過程で、より高度に成長した感覚を「識別系」

と分けています



原始系とは


原始系を説明するなら、例えばイソギンチャクに指を入れると、閉まりますよね あれです
目も耳もないが、触覚で物を捕まえる 生きるために必要な感覚なのです

逆に敵が近づいてきたら、目も耳もない状態で逃げなければなりません

その際の反応を「防衛行動」としてでます

貝も噛みつかれたら、バッと砂に潜ったり、離れようとしますよね あれです
相手を捕まえる、逃げる、そして、「戦う」という選択肢もあります

これらを触覚、触られた時に、スイッチを押したように、反射的に切り替えることを「原始系」と呼ぶのです

我々にその名残として残っているのが、よく言われる赤ちゃんの「吸てつ反射」ですね。口の周りにあるものをちゅぱちゅぱと吸う、取り込もうとする行動です

識別系とは

例えば、目で見ないでポッケの中の物を判別してみたり、触れただけで材質や形、大きさ、位置などが分かるのはこの「識別系」の力です。頭に触れているのか、手に触れているのかなども分かりますよね

触覚とか、ボディイメージのスタンダードなイメージだと思っています
進化の中で磨かれてきた高度な感覚なのです

「原始系」は成長とともに「識別系」の中に隠れ見えなくなります。身体の中のネットワークができ、整理されるからです

成長した優位の「識別系」が、「原始系」に歯止めをかけるのです

上記のことからみる感覚統合のつまずき

ここで一つ覚えておきたいことがあります

我々がよく耳にする「触覚過敏」という言葉がありますね お子さんが皮膚に触るものをめちゃくちゃに嫌がったり、振り払ったりする行動をとります これを「触覚防衛反応」と言います


これは、上記の「識別系」が止めていた「原始系」を止めきれず、バランスがくずれしまった状態を指します

もう一度上に戻って見直すと、「原始系」の動きは生き残るために「捕らえる」、「逃げる」、「戦う」

自分の危機に対しては、逃走及び、「防衛、行動」が出ます。本能的に嫌がっているんですね

「防衛反応」は他の感覚でもありますが、この「識別系」と「原始系」が入り交じるのは「触覚」だけなのです

発達支援の中で子ども達と関わっていると、触覚過敏のお子さんはとても多く、よく見かけます

それから逃げるために、大声で叫んだり、叩いてきたり、噛みついてきたりするお子さんもいます

好き嫌いで嫌がる子ももちろんいますが、中には、そういった原始的な感覚の暴走で、反射的に防衛反応で嫌がっているお子さんもいると分かると、少し見え方も変わってくるのではないでしょうか 

広義の意味では、赤ちゃんの吸てつ反射や、生物の捕食と逃走と闘争

そんなところまでさかのぼる不思議な感覚が「触覚」なのです

以上になります

これからも少しづつ投稿していけたらと思っています

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