2020.4.6 友情、愛、価値

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アラームよりも数分早く起き、窓を開け、風を部屋へ招き入れる。
清々しい朝である。
しかし首のところがどうも痛い。
新居のベッドはまだ身体にはなじんでいないようだ。
今日は仕事に行ってきた。
人が集まる職場なので、手洗いうがいと換気を徹底する。
子ども達も率先して手洗いとうがいをするようになってくれた。
少し嬉しい出来事があった。
想像力がとても豊かで、勉強の時間でもたくさんのことを考えてしまう子。
いつもなら1枚のプリントにかなりの時間を使い、終わりきらないことが多いけれど、今日は3枚のプリントを終わらせた。 若干時間はオーバーしていたけど、その子にとっては大きな一歩だったのではないかと思う。 
その子に向けてグーを差し出すと、 その子は戸惑いながらも、 ハッと何かに気づいたような顔になり、 小さなグーをチョン、と合わせてくれた。 
その後、
「握手ってどうやるの?」
と聞いてきたので
「握手はこうだよ」
「じゃあさっきのはなんだったんだ!?」
「んー、友情のグータッチ」
とかなんとか言ってあげた。
このグーのやりとりの間に言葉はなかったけれど、何かが通じた気がする。
こうして日記を書きながら、その何かを考えてみる。
その子からしたら親でも友達でもない先生という立場の人間。
ちなみに、「友情」を辞書で調べてみる。
友人間の親愛の情。友愛の情。

なるほど愛か。「愛」についても調べてみる。
①価値あるものを大切にしたいと思う、人間本来の温かい心。
②人、特に異性を慕う心。 
③神仏の慈しみ。恵み。 特に、キリスト教で、神が人類に示す無限の慈しみ。アガペー。 

今回の場合は恐らく①に近いのではなかろうか。価値とは。
物事や行動がどれくらい有用であるかという程度。値打ち。

少なくともあの瞬間、あの子は 自分に向けられたよく分からない握りこぶしに価値があると判断してくれたのではないだろうか。 
グータッチで有名なあの人のWikipediaにはこんなことがあった。
なお原がハイタッチではなくグータッチを好んでするのはハイタッチが手のひらという比較的面積が大きい部分でするため、移動したりしながらでき緩慢になることがあるのに対して、グータッチは拳と拳のためしっかり集中してやらないと形がくずれてしまい、失敗するので緩慢になるのを防止する効果があり、さらに拳と拳が合うように手をお互い見ているため目があい意思疎通も図れるからである。

原監督と、色んなアニメドラマ映画漫画のグータッチシーンに感謝。
一度寝てしまったので、眠くなるまで絵を描こうと思う。
描いた絵は出来が良ければ日記にまた書こうかな。
おやすみなさい。
(note掲載 2020.4.6)

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