いい小説の書き方:自分らしいスタイルを築く

記事
コラム
こんにちは、アマチュア作家の天木和です。

過去の記事で3回にわけて作家としてのプロとアマチュアの違いについて書いてきました。




これらの中で、いい小説を書くためには、「自分らしいスタイル」を築く必要があると述べました。

今回は、自分らしいスタイルを築くにはどうしたらよいのかについて、もう少し詳しく解説してきます。

自分らしいスタイルの築き方:試行錯誤する

スタイルとは、文体やストーリー展開を含んだ小説そのものの「書き方」を指します。

試しに、好きな作家でも画家でもいいので頭に思い浮かべてみてください。

作品には、必ずその作者特有の作風なり、風合いがあって、それが多くのひとを惹き付けているのではないでしょうか。

その作品に漂う作者独特の雰囲気こそが、「自分らしいスタイル」なのです。

では、どうしたら、そのようなスタイルを身につけることができるのでしょうか?

結論からいうと、自分らしいスタイルを築くには、試行錯誤するしかありません。

自分に合った健康法、ダイエットや仕事のやり方を探すようなものです。

しっくりくるやり方を自ら探し続けて見つける以外に方法はないのです。

なぜなら、みんな違うから。

スポーツのように明確な基準があるなら、型に沿って基本に則って練習を積んだ方がいい場合もあります。

でも、小説にはルールがありません。

たしかに、小説にも型やテクニックのようなものがまったくないというわけでもないですが。

小説の書き方教室のようなところで筆致などのテクニックを教わると役に立つこともあるのかもしれませんが、それは絵画なら必須なことだとしても、小説ではあまり重要ではないのです。

デッサンが下手では画家になれないと思いますが、文章が下手でも作家になることはできますから。

もちろん文章はうまいに越したことはないですが、それよりも大事な要素が小説にはあります。

小説において文章よりも大事な要素とは?

きれいで上手な文章よりも小説に重要なのが、ストーリーやテーマーであったり、登場人物のキャラクターといった構成要素です。

それらの構成要素が光っていれば、多少は文章がわるくても内容が通じるならよいのです。

もし文章がヘタクソでどうしようもないというなら、いっそのこと子どもや頭のよくない若者なんかを語り手とした小説を書いてもいいわけです。

そうして発想を変えてしまえば、小説を書く上で不利と思われる文章がヘタクソということが十分に武器として通用します。

これが自分なりのスタイルを築くということです。

小説に大事な要素は、登場人物のキャラクターやストーリー以外にもテーマの深さであったり、描き方、描写、切り取り方(何を書いて何を書かないか)といったことです。

小説を書く上でとくに大事なのが、自分の持ち味を活かすこと、つまり無理をしないこと。

例えはわるいかもしれませんが、無理して背伸びをして自分と釣り合わないひとと付き合うよりも自然体でありのままの自分でいられるひとと一緒にいた方が長続きしますよね?

それと同じように、小説を書いているときもありのままの自分でいられた方がたくさん書くことができます。

長く書き続けること、これが「自分らしいスタイル」を築くことにもなり、たくさん書いていく中で「再現性」が高まり、また「質」も同時に上がってきます。

「自分らしいスタイル」が築ければ、自然と「アイデアの源泉」も湧いてきます。

とにかく自分を信じて書き続けること、これが一番大切なんです。



サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す