こんにちは、アマチュア作家の天木和です。
今回から3回にわけて、作家についてのプロとアマチュアの違いについて書いていきます。
プロとアマチュアの違いを知ることでプロに近づく道が見えてきます。
プロ作家の定義とは?
まず、前提として、プロの作家とは、文章を書くことを生業としているひとのことです。
文章を書くことで生活できているひともいれば、それだけでは食べていけてはいないひともいるでしょう。
誰でも作家を名乗ることはできますが、ここではひとつ作家として文章で食べていけている方のことをプロと定義させてください。
もちろん、プロの作家の方がご自身をわざわざプロ作家とは名乗りませんが、私は、文章だけで食べていけているわけではないので、あえてアマチュア作家と名乗っております。
文章を書くひとなら誰でもプロの作家になりたいですよね?
作家として、プロとアマチュアとの違いを知ることでアマチュアからプロになる方法が見えてきます。
「プロではないアマチュアのあなたに何がわかるの?」
「わかってるというなら、お前がプロになってみろ!」
といったツッコミが聞こえてきそうですが、わかってはいても実践できないことというのは往々にしてよくあること。
つまり、私がプロの作家になれないのもそういうことです。
すっかり前置きが長くなってしまいましたが、作家としてのプロとアマチュアの違いについて、まず今回は、プロとアマチュアの実力の差について考えてみたいと思います。
次回以降で2回にわけて作家としてのプロとアマチュアの違いについて、大きな2つの要素を取り上げ、アマチュアからプロになる方法を解説していきます。
作家としてのプロとアマチュアの違い:実力としての差
作家になる方法として、新人文学賞を真っ先に思い浮かべるひとも多いでしょう。
私もこれまでいくつもの文学賞に応募し、数多くの落選を繰り返してきました。
小説を毎回書き上げる度、これは名作だ!今度こそ賞をいただけるかもしれない、などと甘いことを考えていました、苦笑。
でも、実際には1次審査すら通らないことがほとんどです。
あるときふと思ったのが、プロの作家が、もし文学賞に投稿したらどうなんだろうということでした。
おそらくたいていのプロ作家が書いたものは、最終選考には残るだろうと思います。
でももしかしたら、最終選考に残らない場合もあるかもしれません。
文学賞にもカラーというか、ミステリー系とか純文学系とか系統がありますので、そこに合致しなければ、たとえプロ作家が書いたものでも最終選考には残らない可能性もあるからです。
でも、いくらなんでもプロ作家なら1次審査は100%通過するのではないか。
そう、作家としてプロとアマチュアの明確な実力の差は、ここにあるのです。
裏返しに考えると、文学賞に出す作品が毎回ちゃんと1次審査を通るようであれば、アマチュアとしてもある一定のレベルは超えているといっていいでしょう。
このように、文学賞の審査を通過するという「質」を、ほぼ100%保証できる「再現性」を有しているというのがプロ作家の条件といえます。
ある一定レベルの「質」を高い「再現性」でもって保証できる、という定義は、作家のみならず全てのプロにいえることかもしれません。
次回は、作家としてのプロとアマチュアの違いについて、大きな要素を2つ取り上げ、プロになるためのアプローチについて解説いたします。