こんにちは、アマチュア作家の天木和です。
前回は、作家としてのプロとアマチュアの違いについて、実力の差といった観点から見ていきました。
今回は、作家としてのプロとアマチュアの違いについて、大きな要素を2つ取り上げ、次にアマチュアがプロになるためのアプローチについて解説していきます。
アマチュアに足りないものとは?
前回のおさらいですが、プロの作家は、高い「質」と「再現性」を保証できると定義しました。
つまり、アマチュア作家は、この「質」と「再現性」が2つとも欠けているか、どちらか片方が欠けているということになります。
この2つのうち、ひとが意識的に上げやすいのはどちらかというと「再現性」です。
もちろん、意識して「質」を上げられる方法があればいうことなしですが、そんなものがあるなら誰でも作家になれちゃいますからね。
なので、ひとつ結論的にいえるのは、「再現性」を高めていくことで「質」も高めていくという順にアプローチしていくしか方法はありません。
「再現性」と「質」の両方をオリジナリティで持って築き上げていくしかないのです。
ちょっとぼわっとした説明でわかりにくいかもしれませんので、もう少し掘り下げていきましょう。
まず、「再現性」を上げるにはどうすればよいのか?
それを知るためには、プロにとって必要不可欠な2つの要素について知ることが必要です。
それは、①自分らしいスタイル、②アイデアの源泉、この2つです。
繰り返しになりますが、この2つは必要不可欠な要素であって、これらがあればプロになれるという十分条件ではないところを強調しておきます。
では、まずひとつ目から見ていきましょう。
①自分らしいスタイル
スタイルとは、平たくいうと「書き方」です。
文体やストーリー展開など、その作家を象徴するものがスタイルです。
「自分らしい」とわざわざつけたのには理由があります。
できるだけ自分らしいスタイルを築くことが重要です。
なぜなら、その自分らしさが他者との差別化につながるからです。
逆に、オリジナリティのないスタイルでは、ひとを惹きつけにくくなります。
スタイルがしっかりと確立されていればいるほど、自然とひとを惹きつけます。
わかりやすい例として、人気のある作家の漫画やイラストは、誰でもパッと見て作者が誰であるかがわかります。
それは作品が、その作者らしいスタイルで描かれているからに他なりません。
自分らしいスタイルは、別に個性的である必要はありません。
むしろ個性なんて表に出過ぎていない方がよいでしょう。
次回は、②アイデアの源泉について解説いたします。