こんにちは。
HSPおじさんのながいみつるです!!
本日は、HSPの人が悩みやすい
「人が嫌な思いをしていると自分のせいだと感じてしまう」
という部分について、自身の経験をもとに書いていこうと思います。
※HSPのセルフチェックは↓のブログで出来ます。
【HSPの人が自分を責めてしまう原因】
罪悪感の正体は「自己肯定感が低い」のではなく「責任感が強い」事が原因です。
HSP気質(感受性タイプ)の人は、感受性が強く周りへの配慮が出来る
「気遣いさん」な性質を持っています。
その為『困っている人を助けたい』という潜在的な欲求があります。
周囲で困っている人を見かけると、
『嫌な思いをする前に助けてあげられなかった』と、自分を責めてしまう心の優しさを持っているのです。
その為、周りで人がストレスを感じていると、それは「自分のせいではないか」と罪悪感を抱きやすい傾向があります。
ただし、それは『自己肯定感が低い』わけでも『自分を大切に出来ていない』わけでもなく、単純に「責任感が強い」為。
「人の気持ちを気にしすぎてしまう」場合は『心配する』のではなく、その人の為には何が必要かアドバイスを考えてみてください。
※逆に、感受性がないタイプ(自発性タイプ)の場合は、自分自身が嫌な思いをした原因を「気にさせた相手のせい」と考えやすい。
【責任感こそHSPの強み】
罪悪感を感じるという事は、人の力になれなかったことを「自分のせい」と悔やむことです。
人の「迷惑になる事」「助けられないこと」
それは、多くのHSPにとって耐えがたいほどの「プレッシャー」です。
だからこそ、
人が助けを求めている・困っているを確認すると↓
1⃣.助けられないと自分が悪いという罪悪感を抱く
2⃣.困っている相手がいる事で自分に「責任」を感じる
3⃣.自分が行動すれば人が助かると考える(後悔しないで済むと考える)
4⃣.実際に行動に移し助ける(プレッシャーの原因がなくなる)
5⃣.達成感を抱く(自分の行動で人が助かる事で、結果に自信を持つ)
6⃣.人の為に行動することにやりがいを感じるようになる
私の経験では、HSPの意識は上記のようなプロセスで変化していきます。
そして、正しく段階を踏むことで「人の為」にやりがいと使命感を持って行動できるようになるのです。
「人の事まで自分のせいと考えられる」という事を
「自己肯定感が低い」「自尊心が低い」と否定せず、
正しく「責任感が強い」と置き換えることで、自信を持つ長所に変える事が出来ます。
※個人差がありますが、HSP内向型の人は、1か2のところで止まっている方が多いのではないでしょうか。
【仕事とプライベートを分けよう】
感受性が強い人(HSP)は、仕事は職場の中で人から必要とされながら生き生き働き、仕事が終わった後のプライベートは、達成感に浸れる自分一人の時間が欲しいと感じる傾向があります。
責任感が強いという特性として、「人の為(家族の為・仲間の為・会社の為・お客様の為)」という目標を持つと、実力以上の力が発揮しやすく、依頼通りの結果を出せないと強い責任感(プレッシャー・焦り)を抱きやすいのです。
責任感が強い為、受けた仕事は依頼者に結果を認めてもらって、初めて「依頼を終了した」と認識します。
依頼されたと認識している仕事を、依頼者が受け取らない場合や認めない場合、仕事が終わったと認識できず、実際には仕事が終わった後も「自分はちゃんと仕事が出来たのか?」「あれではいけなかったのかも?」と考えてしまう傾向があります。
これが、プライベート中でも『仕事や人間関係を引きづってしまう』要因と考えられます。
つまり、感受性タイプの人は、責任感が強い事で相手と交わした約束や言葉を、自分の判断で切り上げることが出来ない為『真面目過ぎる』『真に受ける』=『融通が利かない』という印象を持たれがちです。
感受性の強い人が仕事を引きづらない為には「相手との約束や、依頼に答えられた」=「やるべき仕事は終わった」事を確認できる、依頼者からの『ありがとう』や『助かった』などの感謝や労いの言葉や、「ここまでで大丈夫」という明確な「依頼完了」の言葉が必要となります。
ですので、相手に頼まれた作業が終わったら、気づいてもらうのを待つのではなく、仕事が終わった事を依頼者に自分から伝え、
「これでいいのか」を確認することを習慣づけてください!!
相手に「あなたの仕事を終えた」事を確認することで、「依頼者に気づかれない」=『いつまでも受け持った仕事が終われない』状態から、「依頼者に気づかせる」事が出来、結果、「依頼完了」の言葉を投げかけられやすくなります。
これが出来るようになると「仕事」と「プライベート」を分け、共に充実させられるようになります。
※感受性がない人(自発性タイプ)は、感受性タイプと逆に、
仕事にも自分の為になる目標(ご褒美)がないと意欲がわかず、
好きなことが出来るプライベートの時間をメインと考える特徴があります。
【注意点1.人の愚痴や会話が相談に聞こえる】
感受性が強い人(HSP)は、
責任感が強い事で、人が困っていることが放っておけず、自分に「助け」を求めていると感じてしまいます。
しかし、相手はストレスの発散として、ただ話を聞いて欲しい「愚痴」である場合があり、「愚痴」と「相談」の区別がつかなくなる状態に陥りやすい場合があります。
実際は「ただの愚痴」であったのに、心配して「アドバイス」や「手助け」をしてしまった事で、気真面目過ぎて「余計なお世話」「お節介」と相手から思われてしまうことがHSPには多々あります。
結局、相手を先回りして配慮しすぎてしまうと、逆に「相手にとっては迷惑」な場合がありますので、「愚痴・会話」と「相談・依頼」の違いを区別するようにしましょう。
愚痴や会話の場合は「ただ話を聞いもらいたい。話してスッキリしたい。」
ものなので、「話を聞いて相手を落ち着けてあげる」だけで、
すでに、その人の役に立っています。
もしも、相手の言葉が「愚痴」なのか「相談」なのか判断できない場合は、相手に「どうすればいい?」と尋ねることで、相手が何を望んで話しているのか確認できるので、勘違いを防ぎ「お節介」にならない為に、必ずヒアリングしましょう。
【注意点2.相談しているのに心配してもらえない】
感受性が強い人(HSP)は、人の迷惑を考えて配慮してしまう為に、
自分が心配事を相談しているのに「心配をかけないよう」に感情を抑え、
「大丈夫」といった言葉を使いがちです。
結果として、相手からは
「ただ話を聞いてもらいたいだけ」
「愚痴」
「大きな問題ではない」
ととられてしまうことがあります。
心配されたい、真剣に話を聞いてもらいたい、助けてもらいたいのに「相手に迷惑をかけたくない」「心配かけたくない」という矛盾を抱いて、感情を我慢してしまうことが多いのです。
しかし、HSPは「周囲への配慮」や「人が困る事」を察する能力が高いので、
大体の相談内容は、「相談している相手に必要な事」である場合がほとんどです。
つまり、あなたが人に相談したい内容は、相手に必ず必要になるものですので、少しわざとらしいぐらいに「大変」というアピールをしてください。
自分の悩みごとすらも「人を助けたい・大変なことを未然に防ぎたい」という理由がほとんどである為、相手の為に恥を捨てて「大事感」をアピールして下さい。
人に相談する時は、「相手の気持ち」への配慮も遠慮もNGです!!
【感受性の活かし方・アピールポイント】
相手の事を心配してものを考えられるHSPは、アドバイザーやサービス業に適しています。
ただし、直接の接点がない相手や相談を受けていない事にアドバイスするとお節介になってしまうので、そこは気をつけてくださいね。
HSP気質の人は、自分の事以上に人の事を思いやれるとても純粋できれいな心を持った人です。
「考えすぎ」でも「気にしすぎ」でもなく、人の事まで心配してあげられる事は「責任感が強い」事を現しています。
人の事まで無意識に責任を持ちながら日常を送れるので、自分では気づいていないかもしれませんが、強いストレス耐性も兼ね揃えているんですよ。
なので、無理してまでその「長所」を変える必要はありません。
むしろ、「周囲の事まで意識して配慮できる」という「優しさ」を持っているという事に自信を持ってあげてください。
【まとめ】
人が困っている事を「自分のせい」と感じる優しさは、責任感の強さであり、相手の感じる痛みや立場が分かるという事は、感受性の強みです。
マイナスに感じる必要はありません。
気質によって、長所と短所が真逆になる為、
『人の為』に力が出せる人と、
「自分の為」でなければ力が出せない人がいます。
HSP気質の人が、自分の中にある罪悪感と責任感を、自己肯定感や自尊心が低いと勘違いしてしまう傾向があります。
その原因の多くは、HSPに合わない価値基準や考え方である「他人軸で考えることはおかしい」「自分軸を優先すること」を『常識・みんな同じ』と勘違いして一方的に伝えている情報が巷にあふれている為です。
感受性が強い人(HSP)は、
そのような情報を目にすることで、
それが出来ない自分自身に劣等感を抱いてしまっているのです。
日本人には、感受性タイプが多いので、
本来は人の事まで責任を感じて行動できるのですが、
相手への配慮が邪魔をする為、その気持ちをうまく発信することが苦手なだけなのです。
ですの、迷った時こそ、周囲に自分の気持ちを打ち明けてみて下さい。
きっと、話せば理解してくれる人は大勢いますよ(*^^)v
今後、気質の違いをベースにした電話での人生相談を行う予定なので、是非、お気軽にご相談くださいね<m(__)m>
ご依頼お待ちしてます(^_-)-☆