教育下手な上司が、言いがちな3個のことば

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ビジネス・マーケティング
大企業であれば営業・開発・経理・人事など
各部署にわかれており教育の部署もあります。

ですがほとんどの企業は実際に業務をやりながら
後輩や新入社員に教育をしていく、というのが
基本だと思います。

日本ではなぜか上司=なんでもできる人、
というように勘違いされやすいです。

この原因はメンバーシップ型雇用のためです。

メンバーシップ型はローテーションで各部署を
数年かけて担当し、スキルを身につけていく
雇用スタイルです。

これが世の中の動き(多様性・DX)と合わないので
ジョブ型雇用がすすんでいますが、
まだ人材教育では専門部署を抱えるには難しく、
社内で向いている人がスキルを磨くことと思います。

ですが先ほどの通り、上司=なんでもできる人、
と認識されやすいのですが、なんでもできる人は
当たり前ですが専門家には勝てません。

また教育に関しては持論ですすめる人が多く、
個人の経験ベースですすめることが多いです。

そのためギャップが生まれ、
『なんで伝わらないんだろ』となやみ、
新人は『私はだめな奴なんだ』と自己否定に。

今日はそんな上司の中で
教育下手な上司が言いがちな3個のことば
をあげていきます。

■「聞いたらいいやん」「こうやったらいいやん」

はい、これ最悪です。

新人としては
『いや、そうなんですけど…』
と言いたくなります。

理屈でできることがあっても、
個人個人気にしていることも違いますし
スキルも違います。

「聞いたらいいやん」「こうやったらいいやん」は、
「見たらわかるから見といて」と同義です。

「教育下手なんです」と同じです。

まず、後付けで言うところがよくないです。
先輩で上司ならば、なぜ後輩が悩んでいることに
気づけないのでしょうか?

仕事ができるのであれば余裕があるはずなのに
なぜ気がつかないのでしょうか??

教育で一番外してはいけないのが無関心です。

後輩がなやんでいる、心配そうにしている、
などのアンテナに無関心なことは多いです。

1日1度くらいは声をかけてあげましょう。
年齢や社歴に関係はありません。

無言でいる時間が長くなるほど、
気まずく感じるものです。
雑談でもいいので時間をとるようにしましょう。

また、言い方も改善しましょう。

「聞いたらいいやん」「こうやったらいいやん」は、
あとの祭りです。もう回収できません。

なので後輩や新人社員からすると
何も言えなくなります。

後輩や新人社員も失敗したことは察しているので
まずは具体的に今からできることを教え、
「こうすればよかったね。」
「次からはこうしよう。」
と将来につなげてあげて下さい。

過去をとりあげ、追い込むのは犯罪者だけです。

失敗は犯罪ではありません。

具体的にできること教えてあげましょう。

■「何かあれば言ってね」

ほとんどの人が上席に何か言うのをためらいます。

『気に食わない結果になったらどうしよう』
と考えるからです。

誰でも我が身がいちばん大切なので、
自分が不利になるようなことは言いません。

その原因は上司先輩の普段の行動にあります。

「俺が一番詳しいからな」といったマウントや、
「自分で考えたの?」と否定を言っていませんか?

部下や後輩はよくこれを見ていて、
『あんな扱いになるなら言わないでおこう…』
と考えるのは当たり前です。

この上司先輩の「何かあれば言ってね。」は
自分をよく見せたいがための行動と
言い切ってしまっていいでしょう。

全部管理しようとすること自体が間違いです。

人には相性もあるし言いにくい相手もいます。
自分に言いにくいことがある、
ということを認識してください。

自分が繋がらなくても、
AさんとBさんが仲良くて
Bさんとあなたに信頼関係があれば充分です。

良い上司でいよう、良い先輩でいよう、
と考えすぎです。

結局相手にとってどうなのかが大切です。

言いやすい人柄、言いやすい環境も大切ですが、
言いやすいだれかがあなたでなくても
いいのではないでしょうか。

■「なんでやらなかったん?」「なんで聞かないの?」

これも同様なのですが、
もう終わったことを責めても
反省がしにくいので意味がありません。

終わったことを責める意図は何でしょうか。

部下や後輩はまだ未熟です。

『思い浮かばなかった、
聞こうとしたが聞けなかった、
やろうとしたけど他にやることがあった』
そういうこともたくさんあります。

逆にコロナでDXや新規事業進めない企業は、
なんでやらないのでしょうか?
なんで人に聞かなかったのでしょうか?

ですが経営者は
『なんでもっと会社がよくなることを
考えない?意見を言わないんだ?』
『うちには将来期待できる人材が少ない』
『成長意欲が低い』
と愚痴をこぼします。

社長さん、はっきり言いますが、
あなたの頭はお花畑ですか?

社員が会社に骨をうずめるなんて、
ほとんどないことです。

社長くらいモチベーションがあるならば、
とっくに起業しています。

ほとんどの社員は自分の生活が一番です。

稼ぎたいけど遊びたいし、
彼氏彼女もほしいし、服も買いたい。
頑張りたいけど無理するくらいならほどほどでいい。

会社が一生守ってくれる時代が終わったことを、
このコロナで全員が理解しました。

それにYoutuberが稼ぎ、副業が簡単になり
雇用形態も変わっています。

一社で囲い込むこと自体が過去の話です。

そんな時代に「何かあれば言ってね」だけの
放置型教育でいいのでしょうか。

自ら気にする、言いやすい雰囲気を作る、
自分から相談してみる、手を止めて話を聞く。

いくら採用活動を頑張っても普段の行動は
でてしまうものです。

自分から話してばかり、
新しい情報をとらない、
過去の成功例だけにしがみつく、
そういった態度はなんとなくの違和感として
応募者に伝わります。

『なんか古い会社だな、
なんかこの人に言いにくいな、
なんか成長しにくい環境だな』
と感じてしまいます。

人口が減っている中、新規採用が難しくなります。
現存の社員だって、転職や独立を考えるでしょう。

「転職(独立)するの?がんばれよ!
だめやったら戻ってきてもいいから。」

くらいの器と受け止める考えがこれから必要です。


人材に関しては急に問題やトラブルになることは
そうそうあることではありません。

ですが顕在化しており、
現在もそのタネが進行しています。

自分が変わるのか、ブリッジのような人材を探すのか、
対策が必要です。



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