こんにちは。ライフ・キャリアコンサルタントShizuです。
長年、キャリア支援に携わる中でキャリアの課題だけでは対応しきれないケースに相当前から躓き、キャリアを包括した別の分野で学びを深めています。
そのどちらでも言われていることが、支援事例の検討会です。
事例検討では主に、事例提供者が実際の相談事例をもとに、そのケースへの関りについて参加者と意見交換をします。
検討する事例は当然ですが、守秘義務の観点から相談を寄せていただいた方にお断りし、個人情報(名前・住所・所属など、本人を特定できる情報)は伏せて実施します。
先日、事例提供者として事例検討に参加しました。
私がこの事例に関してのみならず、全事例に対して潜在的に感じている難しさを検討したいテーマとして取り上げました。
それは、
「息苦しい、もしくは持っていることで心穏やかにいられない、自分が存在において唯一無二であることを自分1人でいるときに感じられない」価値観や、それまでその方のあり様を支えてきた概念に向き合う方法。
です。
息苦しくても、心穏やかにいられなくても、それまでのその人を支えてきた価値観を捨てる、ということは非常に心の痛むことです。
他者として見ていると、本人もはっきり”この考えを捨てたい!”とおっしゃっており、気づいていてもできない。ということが非常に多いです。
私は20代の時にある価値観が自分に合わず苦しい時期を過ごしました。
何がそうさせているか、自分ではっきりわかっていましたが、その価値観を変えることはその価値観に支えられて生きてきた20年間を自分で否定することに等しく、私が苦しんでした努力に自分で”無意味である”と言っているようなものだと感じました。
セオリー的に回答するなら、”無意味・無駄なことは何もない。未来に点が線に繋がる時が来る”なのでしょうが、そんなことはその渦中にあるうちはただの綺麗ごとや胡麻化し聞こえ、受け入れがたいこともあります。
人は1つの価値観にのみ支えられているわけではなく、複数の価値観で自分を支えています。新たな価値観にシフトする難しさは、見直している価値観を支えている別の価値観が存在しているからです。
とても苦しいですが、そこに向き合うと”これは何か違う”を経験したことによって、”自分の望んでいるもの”、が見つけやすくなります。
曇った日より晴れた日の方が、影がはっきり見えるのと同じように。
生活する、という大目標があると気づいても変われないこともあります。
今すぐ変わるのではなく、自分の気づいていない自分に気づくことは
これから何かを選択するときに、今までとは違う視点での選択や思考を
もたらしてくれます。