例えばそこに赤い花があるとします。例えば赤いバラ。
それを見てAさんは「きれいね。」と言います。
その言葉を受けて人はいろいろな言葉をつなぎます。
「本当、きれいね。」と共感するかもしれません。または「そんなことないよ。もっときれいなの見たことあるわよ。」と言うかもしれません。もしかしたら「それは何?自分の事も褒めてほしいの?」とか「あんた見る目あるの?ないでしょ?」かもしれません。
つまり、誰かが何かを言ったとしても、その言葉がどういう意味を持つのかは『受け取る側が決めて』いるのです。
あなたの人間関係に置き換えてください。
「この前、会社で誰かが〇〇と言った。それはこういう意味だと思うんですけど、どうでしょうか?」という相談多いんです。
ただ、多くの場合、それは相談者の想いが、自分の欲しい形で受け取っているということを知っておいてください。
あなたがそういう意味で受け取りたいだけなんです。
だから、よく言います。
「相手はただ言っているだけ。」それをどう受け取るのかはあなた次第。
ほとんどの場合、相手の人は「消える魔球」や「暴投」はしていません。相手はただ投げているだけ。それがたまたまあなたの欲しい場所に飛んでこなかった。または欲しい速度ではなかった。それを、いきなり暴投だと決めつけないこと。
もう少し違う表現の仕方をしましょう。
あかちゃんって、お母さんに何かを渡したい時、ニコニコしているけど、手のコントロールが効かないので、バンッと投げつけているようになっていることよくありますよね。
それを「どうしてこの子はちゃんと渡せないの?私のこと嫌いなの?」とは思わないですね。
大人になって、ボールはちゃんと投げられるようになりますが、言葉と気遣いがいつまでたってもぶっきらぼうなタイプも残念ながら一定数いるのです。
あなたが丁寧すぎるくらい丁寧に言っているその言葉、言葉の訓練をしていない人や、気遣いの訓練ができていない人には通じていないし、丁寧にするのが当たり前なあなたは、相手のぶっきらぼうなセリフにはことごとく傷つく可能性があります。
でも、相手はただその言葉や、物や、態度を普通にいつも通り言ったりやったりしているだけかもしれません。
だから一回は落ち着いて「それって悪意じゃないかも。ただ言っているだけかも。」と考えてみるのもいいかもしれませんね。