先日、ある友人が「私、他人に興味なんて全然なかったのに、ずっと空周りしてたのよね。」と言っていました。
彼女は、人間なんだから他人に興味があり、親切にでき、いざという時は助けてあげられるような人になりたいと思っていたそうです。
学校の先生に「働くという字は、人の為に動くって書く」と言われ、それで人の為にという気持ちを第一に持たないといけないと思い込んでいたそうです。
でも、なかなか人の為になれない、なろうと思うと失敗する。失言する。余計なお世話だと言われてしまう。現役時代はなぜ人間関係が上手くいかないのか?ずっと悩んでいたそうです。
それがまわりも家庭や子育てで忙しくなって距離ができ、今はもう仕事も退職して、自分のやりたいことをやっているうちに、一人でも全然平気であることに気がつき、自分が実は他人にそれほど興味がなかったということに気がついたらしいのです。
「こんなことなら、寂しくても一人で気楽にランチとか買い物とか行っておけばよかった。若い頃ってどこかつるんでるのが正解みたいなところがあったわよね。職場でもみんなに好かれないとダメなんて思う必要なかったわね。」
解放感一杯で彼女は言うのです。
他人に興味がないという人は意外とたくさんいます。それがどの程度なのかは線引き自体が難しいですから、いろいろな程度があると思います。
興味がなくても仕事でコミュニケーションは取れますし、PTAで浅くお付き合いする程度ならできると思います。
大切なのは、「自分が本当に望んでいる、自分の他人への興味と、現実に自分がやっていることが違う時、人は悩む」ということです。
彼女も最初から割り切ってお付き合いしていれば、それほど悩むこともなかったように思います。
あなたももしかしたら、それほど他人に興味がないかもしれませんよ。一度確認してみてください。そしてその程度にあったお付き合いをなさってください。