彼はもう愛してくれない。旦那はもう私のことなどどうでもいいんです。
寂しい言葉ですね。
愛を欲している人というのは、「誰かに私の足らない部分を埋めてほしい」という思いがとても強いのです。そして、相手が懸命に愛情を表現してくれても「まだ足らない」「まだ満足できない」と底なし沼のように愛を要求してしまいます。
相手も最初は頑張った。一生懸命愛した。ただ次第に疲れてきます。そうすると「前はもっと愛してくれた。」「愛がなくなったんだ。」と思ってしまいます。いつも彼の最高の愛情表現を求めてしまう。
これ、いつまでたっても満足できません。
自分の足らない部分を埋めることができるのは、自分だけなんです。自分で「私はこれで満足だわ。」ということが実感できないといつまでたっても同じです。相手はそれを埋めてくれません。
一つ前のブログに「実力は一番悪い時の数字である」と書きましたが、お互い一番忙しく、一番機嫌が悪く、一番すれ違う時でさえ、なんとかやっていけるのが相性がいいのです。状態がいい時の「最高の愛情を注いでほしい」と願うのは無理がありますね。
彼が愛情を注いでくれない時、彼が忙しい時、彼の機嫌が悪い時、そういう時に彼に対して不満をぶつけるのではなく、自分で自分の機嫌を取ることができ、自分で自分の要求を満たすことができる人が「愛情くれくれ」から卒業できるのかもしれません。
愛してくれないなら愛することもできるのです。彼ではなく自分をです。