「これが私の実力です。」の実力ってなんだと思いますか?
調子よく仕事が上手く行っている、今月は売上がいい、そんな時に私たちはふと「これが私の実力だ。」と勘違いすることがあります。
違うんです。実力って「どれだけ調子が悪くても、どれだけ上手く行かなくても出せる数字。」が実力です。
例えばセールスだと、先月は10件成約したのに、今月はたった3件だ。この3件が実力なのです。ちなみに10件は「まぐれ」と言います。
無理してがんばったのは「ムリ」をしたからで、あなたがのんびりやっても、苦労なくやってもできることが実力なのです。1日なら20キロ走れるかもしれませんが、それを毎日やれるのはプロのマラソンランナーくらいですね。
なので、仕事の中で目指す場所はその「実力」のレベルを上げていくことだと理解してください。10件の成約を目指せば辛いばかりですが、今2件の成約をとりあえず3件にしたいと思うのは辛くありませんね。
そしてこの実力をいつも一定に叩き出せるのが「プロ」になります。
お父さんのから揚げは世界一美味しい。でも時々真っ黒コゲになるのはプロとしてはやっていけません。反対に、飛び切り美味しいわけでもないが、とりあえずいつ行っても同じ味。10点満点の6点くらい。これがプロなのです。
もし無理をしているなと思ったり、期待している数字はまぐれの方だなと思う時は、自分に対する期待を少し下げておく方が楽かもしれませんね。
安定して提供できる数字の範囲でやっていくのが長続きさせるコツであり、プロである(よくできる)と評価してもらえるコツだと思います。どうぞ力を抜いてみてください。また、相手に求めるレベルも、まぐれを期待するようなものではなく、安定した最低ラインを求めてみてください。それより上は期待しないで、上手く行けば喜ぶというスタイルでやっていくのがコツかもしれませんね。