うさぎの歯は1週間でどのくらい伸びる?

記事
コラム
9C0D8270-E3D1-4301-BE71-3C912EE5E82B.jpeg



4D36EEB6-245E-47AF-9571-D45579296EE1.jpeg


自由研究のヒント

うさぎの歯は毎週2mmも伸びていくのにどうして平気なの?

硬い食物繊維を毎日食べているからすり減り、ちょうど良い長さになっているから!

噛み合わせが悪い時は不正咬合といって、治療が必要だよ。

================================

うさぎは硬い植物の繊維をすりつぶせるように、一生涯伸び続けます。では植物繊維をすりつぶさない状況では、1週間にどのくらいうさぎの歯は伸びるのでしょうか。
前歯ではどのくらい伸びるか論文をみつけたのでご紹介したいと思います。

上顎の前歯(上顎切歯):1週間に2mm
下顎の前歯(下顎切歯): 1週間に2.4mm

もともと顎の噛み合わせの悪いうさぎさんでは牧草をたっぷり与えて食べていても、うまく上と下の前歯が合わずにすり減らず、歯が伸びでしまうことがあります(不正咬合)。ペレットなど牧草より柔らかい食べ物もこうした歯が伸びすぎる原因になります。

前歯の不正咬合の場合はうまく牧草を噛みちぎられなくなりますし、奥歯(臼歯)の場合には口の中に傷を作って口内炎ができ強い痛みを出してしまいます。

前歯が伸びすぎた時は麻酔をかけずにペンチで切ることもできますが、奥歯の場合は麻酔をかけて切る必要があります。うさぎの口はうまく開かずよく観察をしながら切らなければならない上に、ジャンプ力が強いうさぎは逃げようともがいてジャンプした衝撃で腰の骨などを折ってしまう危険性があり、麻酔をかけた方がうさぎにとっても安全なのです。

参考:
奥田綾子 , 「ウサギの臨床検査とX線検査 」, 動物臨床医学 11(1)39-43、2002) 


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す