レディーファーストについて

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レディーファーストについて

レストランにおいてレディーファーストはエレガンスの基本の一つかもしれません。

今日は「レディーファースト」について少し書いていこうと思います。
TPOに応じて男性に必要とされる当然のマナーとして

近年では「女性が部屋に入って来たら男性は立つ」などのレディーファーストの行動理念は、欧米においても古い世代のものになりつつあります。
男性が連れの女性をエスコートする際のマナーとしてだけではなく、型どおりであれば良いということでもなく、状況により臨機応変に動くことが望ましいとされています。
道路を男女で連れ立って歩く際は車道側を男性が歩き、女性を事故や引ったくりから守る。
エレベーターでは扉を押さえて女性を先に乗せる。降りる際も扉が閉まらないように気をつけて女性を先に通す。
扉は男性が開け、後に続く女性が通りきるまで手で押さえて待つ。
高級レストランで案内が付くときは、女性を先に通して男性が後ろを歩く。
案内などが付かないレストランでは男性が先に立って席を探す。
ロングドレスの女性は座ってから椅子を引きにくいことがあるので、
座りやすいよう男性が椅子を引き、女性が座りやすいように椅子を戻す。
女性が中座する際、男性は一緒に立ち上がる。席に戻る際にも同様に立ち上がり、座るのを待つ。格の高い女性が立ち上がる際は、その場の男性全員が立つ。
レジでの勘定は、どちらの負担であるかにかかわりなく男性が行う。
女性から招待を受けている場合は例外である。
自動車などの乗降の際においては、特に女性がロングドレスにハイヒールという装いならば、
運転する男性が助手席に回ってドアを開閉する。
自動車を降りる際に手をさしのべて女性を介助する。
船の乗降の際に手をさしのべて女性を介助する。
椅子に座る際、ウエイターが椅子を引いて座るまで女性を介助する。
この場合、連れの男性は女性がきちんと座るまで着席を控える。

きちんと、「レディーファースト」が身についている男性は、冬場おおよそレストランの入り口で女性のコートを男性が預かる方々が多いと今までの経験則から思います。

上記が現在のレディーファーストの基本的概念です。

しかし、本来のレディーファーストとは男性の為に女性を盾にするというようなあまり良い意味ではありませんでした。

『レディーファースト』“女性が先に”のマナーとは?

中世ヨーロッパの上流階級における淑女の取るべき行動としてのマナー『レディーファースト』には、次のようなものがありました。

 教会の扉や門は男性より先に女性が潜り抜けて、魔よけや安全を確認する
 ホールへは男性より先に女性が入場し、男性を出迎える
 食堂では男性より先に女性が用意・着席し、男性を出迎える・待たせない
 食事は男性より先に女性が終わらせて退出し、男性の食後の談話(ジェントリの政治の時間)に加わらない
 女性は男性より先に就寝し、貞淑を守る(または寝室で男性を出迎える)
 女性は男性より先に起床し、朝の身支度を終えて出迎える

『レディーファースト』の意味②

レディーファースト = 女性を盾にする
という事実から『レディーファースト』という言葉が生まれました。自分を守るための手段で女性を利用する。女性の命は顧みず、自分の命を守るという何とも自分本位な行動です。
近代において、女性の地位復権を目指す『フェミニズム運動』が盛んになると、『レディーファースト』の意味は、女性の優位性や優先権を示すなど、 初めの頃とは、逆の意図で用いられることも多くなりました。
「(男性より)女性を優先しよう」という意味で用いられ、スローガンとして広く普及し、用法・思想ともに一定の支持を得るようになりました。

※感の鋭い人はもうお分かりだと思いますが、男性は自分の身に忍び寄る危険を察知し、回避するために女性を利用したのです。

「レディーファースト」に限らず同じ言葉でも時代や立場が変われば、意味も価値観も変わります。

「言葉の使い方や考え方・礼儀作法」なんかも同様かもしれませんね。

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