HSPは脳内ホルモンの分泌に特徴がある説

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みなさんこんにちは、のっちです。

このブログ内でも何度かHSPは生まれ持った特性であり病気ではないですよということをお伝えしてきました。

また、HSPは気質であり、性格とも少しニュアンスが違います。

なので、性格は変わることがあっても、気質が変わることはありません。また、変えようとすると辛くなることが多いので、受け入れる方がいいです。

で、今回は生まれ持った気質だから受け入れる方がいいぜ!と言っても、結局科学的根拠がないと信用できないという人もいると思います。
なんせ僕がそうです笑

ということで今回は、HSPを精神医学の観点から分析してみたいと思います。思います。

繊細さんは脳が過剰に反応してる?

HSPの敏感さや繊細さというのは、本人が持っているアンテナの感度の高さから、音や光に敏感に反応してしまったり、相手の表情や仕草・言動から考えていることを読み取ってしまい疲れてしまうことが多いわけです。

この外部からの情報を元に様々な感情や感覚、インスピレーションが湧いていきます。
この脳の働きが過剰になっているのではないかという話です。

で、HSPを提唱したアーロン博士もより敏感な人たちの脳をCTスキャンしたり、数千人を対象にしたセルフチェックのアンケートなどを行い、人には「とても敏感な人」と「とてもタフな人」がいることがわかったと言っています。

脳内ホルモンに特徴がある?

ハーバード大学の発達心理学の専門家であるジェローム・ケイガン教授は、敏感な赤ちゃんの研究もしています。

すると、敏感な赤ちゃんの脳では、神経を高ぶらせるノルエピネフリンというホルモンが多く分泌されていることがわかりました。
また、警戒している時に多く分泌されるコルチゾールというホルモンも多く、さらに、右脳の働きが活発だということがわかりました。

大人でも同じことが起こる?

今お話しした実験の結果は、赤ちゃんの脳内を分析した研究結果ですが、大人にも同じことが起こっていると考えられています。

HSPの人は感度の高いアンテナであらゆる情報や刺激を受け取ります。
そして、それを脳内で処理する際に、神経を高ぶらせたり警戒する時に分泌される脳内ホルモンが多く分泌されます。
それと同時にイメージや直観力、想像力など非言語能力を司る右脳の働きが活発になることで、感度の高いアンテナで受け取った情報や刺激を感覚として増幅させてしまう。

というのが、HSPが刺激や情報を強く受け取ってしまう仕組みになります。

他にも説がある

この脳内ホルモンの働きと右脳の働きが強く反応する説以外にも、「扁桃体」が強く反応する説もあります。

扁桃体とは脳の中でもストレスを処理する役目がある箇所なんですが、その扁桃体が生まれつき活発であることで敏感に感じ取ってしまうという説です。

HSPは心理学用語である

最初にもお伝えしましたが、自分がHSPなんじゃないかと気づくと、余計にHSPであることを意識して生きにくく感じる人もいるかもしれません。
逆に周りに自分より感度の高いHSPの人がいると、自分はHSPではないんじゃないかと疑ってしまう人もいるかもしれません。

さらに、物事を深掘りしてしまうHSPの人からすると、こういった脳内の仕組みを理解すると余計に「病気感」を感じてしまいます。
ですが、HSPは病気ではなくその人の個性です。
さらに、度合いや性質は人それぞれ違うため、「人と比べてHSPとは言えない」なんてことはありえないんです。

生きにくさを感じることがあっても、非HSPの人にはない強みに変えることもできます。
また、ネガティブなことだけでなくポジティブなことにも強く反応するのがHSPの最大の特徴ですので、非HSPの人だとスルーしてしまうような小さな幸せをたくさん感じることができるのもHSPであるメリットだと言えます。

まずは、HSPに対してネガティブに捉えそうになった時は、「HSPは病気ではなくただの心理学用語であり、その人の気質のことだ」ということを強く認識し、どうやってこの気質を活かしていくかという考え方にシフトすることが大事なんじゃないかと思います。
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