営業資料の作り方⑩ 土台となるデザインを作る

記事
ビジネス・マーケティング
ここまでで内容はほぼほぼ固まったと思います。
ここから仕上げに入っていきます。

効率その前に、土台となる要素をしっかり作り込んでおきます。
作り始めてから迷うことは、「無限に時間を使う」こと。
よくデザインを進めるために、最初にしっかり下準備をしておきましょう。

基本的なページを作る

まずページのヘッダー(ページ上部)とフッター(ページ下部)を作ります。
ヘッダー・フッター-100.jpg
ヘッダーで注意すべきは見出しのデザインです。

見出しを見るだけで資料の内容がわかるというくらい、見出しは大切なもの。
「ここが見出しである」と見ればすぐにわかるようにする必要があります。

見出しのデザイン-100.jpg

フォントサイズを大きくする、ボールドをかける、飾りをつける等、見出し周りを強調しましょう。

ページ数が多くなる場合は、章タイトルを小さく添えた2行デザインも有効です。
あしらいを変える-100.jpg
より見出しを強調したい時は、吹き出しで囲むなど、スペシャルなスタイリングを。
ロゴ位置-100.jpg
ロゴを差し込む場合は右上がおすすめです。


フッターにはページ番号、コピーライトに係る文言、必要な場合は日付を入れます。

フッター-100.jpg

ヘッダーとフッターがビシッと決まっていると、この先の作業がかなり楽になります。

サンプルはヘッダーフッターが決まっているだけで見た目がレベルアップすることを理解していただきたくて、それなりに作り込んだものをお出ししていますが、決して華美なものにする必要はありません。

それよりもしっかりしたものを作りましょう。

ガイドラインを引く

次に、ページの中で、自由に使っていい範囲を決めます。
見出しの下、本文を入れていくスペースですね。
左右のマージン幅を均等にし、上下の端を決めましょう。
この枠の中に本文が揃っていると、スライドがきれいに見えます。
ガイドライン1-100.jpg
またセンターのに合わせて補助線を引いておくと、2段組や4分割のデザインをするときに便利です。
ガイドライン2-100.jpg

ロゴを入れる等

会社ロゴ、ブランドロゴは右上に配置します。
ロゴ位置-100.jpg

使用色を決める

資料に使用する色を決めます。

色設定と運用はプロでも難しい!
ので、ノンデザイナーの方は、シンプルなカラーパレットを使用しましょう。
お勧めは赤・青・グレーのバリエーションです。
カラー設定-100.jpg
ポジティブハイライト(青)は、ネガティブハイライト(赤)は、逆にもできます。カンパニーカラーが赤の場合は、ポジティブを赤にするのがお勧め。

ここで悩んでいると先に進めませんので、割り切って前に進みましょう。
色を楽しみたい人は、業務時間外で勉強しましょう。

使用フォント・サイズを決める

フォント選びは非常に重要なのですが、資料作成におけるフォント選びは個人的に下3つのうちから選ぶべきだと思っています。
フォント-100.jpg
色と同じく、フォント設定も悩ましいものです。

定番がいいのか。
トレンドに乗っていくか。
シャレオツか、感じのいいフォントがいいのか。

フォントは形の良し悪しではなく、可読性を最優先させるべきです。

人間は30代後半から老眼が始まり、50代・60代になると細いフォント・小さな文字は読みづらくなります。
文字が読みづらいということに対して強い拒否反応を示す人もいますので、見た目が良いかどうかより、ターゲットの年齢層に合わせてフォントを選ぶことをお勧めします。

・ページタイトル
・中見出し
・本文
・キャプション

といったページ内のフォント要素については、サイズをあらかじめ決めておき、機械的に運用していきましょう。

文字量に合わせてフォントサイズを小さくするのではなく、スペース内に収まらない場合は文字を削る、あるいはページ数を増やして対応しましょう。

まとめ

ざっくり土台作りについて説明してきましたが、いかがですか?
面倒ですよね??
面倒ですが、面倒な細かい決め事をしっかり決めておくことで、時間や思考力を効率的に配分していくことができます。

また、一つの資料で伝えられることは限られています。
その制限を受け入れることで、「この資料で顧客に最も伝えたいことは何か」を考え抜く習慣ができますよ。

次回は実際にレイアウトするときの注意点について書いていきますね!
この連載もあと少しです。
(14回までの予定なのであと4回ですね)
最後までお付き合いいただけると嬉しいです😊

〈宣伝〉
サンプルに使用しているデザインフレームはこちらで購入できます。
オリジナルテンプレートへのアレンジもご依頼いただけます。
営業で成果を出したいならすべてをがっつり作り込みましょう!

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す