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「子どもがけがをしました」
「連絡帳にこんなことが書いてありました。どうしましょ。」

「先生」には、時間や場所、経験や立場に関係なく、さまざまなことに瞬時に対応が求められます。そのために必要なのは「技術」や「知識」ではありません。「原理・原則」といえる一つのことだけです。

「先生、けがをしました」
「先生◇◇が横入りしました」
〝先生、うちの子が不審者に追いかけられました。〝
〝うちの子が昨日の帰り道に○○君に叩かれました。〝
「先生!」「せんせい」「センセー」・・・
子どもたちの訴えや、保護者からの報告や要望は、こちらの都合に関係なく、突然でさまざまです。

その時に「なに」を「どう」対応すればよいのか、すべてのケースに対して、けがの時はこう、不審者の時はこうと「丸暗記」はできません。
的確に判断し、対応しているベテランの先生たちも、すべてを覚えているわけではありません。

このような時に私たちに求められているのは「正しさ」よりも「やさしさ」です。
ご自身のお子さん、あるいは歳の離れた兄弟、また甥っ子、姪っ子が泣いていたら、まず何と声を掛けますか。
「大丈夫」「どうしたの」という言葉が、考えなくとも出てきませんか。
間違っても「訳を説明しなさい」「まず、クラスと名前を言いましょう」などという言葉は出てきませんよね。

不審者にあったのなら「大丈夫か」「けがはしなかったか」とことばがでてくるはず。
それから、「何があった。」「どこで、いつ」など、「先生」として聞かなければならないことは、その子を心配する気持ちがあれば、自然に出てくるものです。

「心配」という言葉は、心を配ると書きます。縁があって同じ学校で過ごす子どもたちです。その子たちを「心配」するという「原理・原則」を忘れずにやさしく対応していれば、自然と正しい対応もできます。
子どもたちの健康に学力に、人間関係に心をくばって、彼らを育てましょう。

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