~①からのつづき~
痛みや炎症、倦怠感から始まった異変…。
ほどなくして呼吸器からの出血が始まり、どうにもならない不安が全身を包みました。
「わたしの体に、何かが起きている。」
内科、整形外科、耳鼻科、内分泌代謝科、呼吸器科
いったい、何件の医院/病院を訪ねたでしょうか。
自分の足で受診できたのはじめの一ヶ月。
日を追うごとに悪化して、しまいには脇からグイっと抱えられてようやく歩行ができるほどにまで体調が悪くなっていました。
そんな時、地元の大きな呼吸器外科で珍しい血液検査項目が異常値を示している事を知ります。
調べるとそこには、自己免疫疾患、呼吸器出血、膠原病などのワードがならんでいます。
膠原病…。そうか、やっぱり。
造影CTをしないと、他院への紹介ができないという担当の先生。
すでに、食欲低下、嘔吐、下痢によってひどい脱水の状態で造影剤が投与できません。
予定していた検査が中止になり、明らかに不機嫌な態度の先生。
だるい、だるい。と座っていることもできない私に担当の医師は言いました。
「患者はあなただけじゃないんです。いそがしいんです。
ご主人、ちょっと。」
廊下に呼び出した夫に
「奥さんのことは、診れないから。ほかに行って下さい。」
そう告げてすぐにその場を立ち去ってしまったそうです。(私はこの事実を数年後に知りました。)
紹介状もなく、レントゲン写真も貸し出されず。
ほかと言われても、どこに相談に行けばいいのかも分からないままに放り出されてしまった…。
歩くこともままならなくなってしまった私を連れて、途方に暮れてしまったと。夫は、当時を振り返って言いました。
見えない大きな力で、どんどんと悪い方向に誘導されている。
そんな不安がでいっぱいのその年の5月下旬。
これまでの症状以外にも
目や口の異常な乾き、不眠、目の見え方の異常などが加わり元気に働いていた数週間前の私とは別人のように変わってしまっていました。
~③へつづく~