心の中の妨害者

記事
コラム
無意識のうちに習慣化した様々な心のパターン。
それぞれに異なる声。

■ サボタージュ

「おまえはまだまだ能力が足りない」
「やってもまたすぐ止めるだろ」
「経験がないからまだそのときではない」
「若すぎるから」
「未熟だから」
「あいつは失敗するに決まっている」
「歳を取りすぎているし」
「今は忙しすぎる」
「今のままでいい」

誰もが聞いたことのある、ざらついた、耳ざわりの悪い声。

○○過ぎる。
○○が足りない。
たら、れば。

あいつが、
あいつの望む方向に向けて、
そうするように、そうしないように、
巧みに語りかけてくる。

あいつはどこにでもいて、
姿かたちを変えて、
性別年齢を問わずどんな人にも棲みついている。

”あなたを守るために”

巧みな嘘であなたを説得し、
自分は敵ではない、
あなたのために働いているのだと
信じ込ませるサボター(妨害者)。

「完璧であることは常に正しい」
「ひとを喜ばせないと愛情が得られない」
「常にハイパフォーマンスでなければならない」
「被害者を装うことが愛情を得る方法なのだ」
「合理的であることが最上最高なのだ」
「周囲は危険に満ち溢れている」
「忙しいことが人生の充実なのだ」
「成果を上げるには支配関係が無ければならない」
「楽天的思考と問題回避をすり替える」

”あなたを守るため”に、
リスクを恐れ、自分の可能性を放棄し、
安全な現状に留まろうとする。

”自分を幸せにしてくれるはずの何か”を行った後、
その幸せがどれだけ長続きしただろうか。

「サボター」(英:saboteur)=妨害者 
による、「サボタージュ」

(英:sabotage)=妨害行為
「自己制限的思考」とも言う。

一般的には、「サボる、怠ける、放棄する」という意味で耳馴染みがあるはず。


■ サボタージュとの決別方法

①自覚的になる 
②自分のリソース(資源、強み)の最大化をする
③日常生活にマインドフルネスを取り入れる

私はコーチングにより、「自分を翻弄し、信じさせているウソとの決別」を宣言できましたが、コーチングを受けなくても出来ます。

「決別」というと語弊があるので付け加えると、サボタージュは常に心に潜んでいるため、正しくはこれをいかにしてこれをコントロールできるか、です。

①自覚的になる

とにかく冷静に観察し、サボタージュに自覚的になることで弱体化していくこと。コーチングでは、セッション中はもちろん、行動管理によってこれに向き合います。

②自分のリソース(資源、強み)を最大化する

あなたには自分の知っている強みのほかにも、気づいていない強みがたくさんあります。願いがあります。これを人生の目的に置き換えたり、いつでも繋がれるコアとして持っておく。ひとは誰一人として欠けているところはありません。ひょっとしたらそのサボタージュですらあなたのリソースになりえるかもしれません。

③日常生活にマインドフルネスを取り入れる

一種の仕組みです。①とも関連しますが、サボタージュは心を乱します。脳ではストレスホルモンが分泌されています。

サボタージュに「自覚的になれ」と言われても何をどうしたらいいのか分かりません。

マインドフルネスとは、過去の経験や先入観といった雑念にとらわれることなく、身体の五感に意識を集中させ、「今、瞬間の気持ち」「今ある身体状況」といった現実をあるがままに知覚して受け入れる心を育む練習
(kaonavi人事用語集より)

瞑想のために地べたに座って座禅をして・・・っていう大げさなもでなくていいんです。例えばこんなこと。

・周囲の音に耳を澄ます
・音楽のベースの音だけに集中する
・指先の神経に集中し触感だけを感じる
・歩くときに足の裏の圧力を感じる
・いいにおいのハンドクリームをつけてにおいに集中する
・風景の細部に目を配る

いろいろありますね。要は「五感を一部使って集中すること」です。これを繰り返し、毎日少しでいいのでやってみる。サボタージュが現れたな、というときにもやってみる。

これがサボタージュのコントロールに繋がります。習慣化するまで少しかかりますが日々の生活でできるので気軽にトライしてみてください。

あなたの
「妨害者」
「内なる批評家」
「裁判官」
「否定的な独り言ばっかりイウマン」
「後ろでずっと見てるだけ男くん」
「できないならやってもムダガール」etc・・・は、

どんな姿かたちをしていますか?
どんな性格をしていますか?
どんなささやきをしますか?

あななの抱えている、くすぶり、モヤモヤに向き合ってみませんか?


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