転職今昔物語 ~ 転職で年収が上がるってホント? ~

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ビジネス・マーケティング
このブログは私の人事・転職エージェントとしての経験を元に、私の身近で起きた採用・転職に関わることを綴って参ります。
業界・企業規模など特有のケース・事例が出てくるかもしれませんが、「そんなこともあるんだ」という暖かい目で見ていただけますと幸いです。
皆様の身の回りでは起こりえない事であってもご容赦ください。
採用の現場ではいろいろなことが起きているんです(笑)

物価の高騰に伴って「年収が上がらないかな」って思いませんか?
本日は『年収』にフォーカスを当てていきたいと思います。

ここ数年、「年収アップ」を謳い文句にしている転職エージェントや転職サイトの広告を見ない日はありません。
それだけ分かりやすい「転職のきっかけ/理由」と言えるのでしょう。

では本当に転職で年収は上がるのでしょうか。
2024年2月27日の日経新聞では35%(3人に1人)の人が転職で賃金アップを実現しているという記事が掲載されました。
データの出どころはリクルートさんだそうです。

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「3人に1人」って見ると多いと思いませんか。
でも私は数字(見せ方)のマジックだと思っています。
35%という事は「10人で3人」「100人で35人」ということです。
こう見ると多いと思いますか?

私の肌感覚ですが、この『35%』という数字は、ここ10年くらい変わっていいません。
毎年30%程度の数字だったような気がしています。
最近になって年収が上がりやすくなっているわけではないんですよね。
広告の見せ方って上手ですよね。

「年収アップ」を謳う広告を見た時に是非見ていただきたいのが

どんな業界のどんな職種の人が年収アップしたかということです。

きっと広告には『●●業界■■職××歳』というように業界と職種・年齢が書いてあるはずです。
広告に使われるだけあってインパクトのある年収が書いてあるはずですが、業界・職種を私が見ると「それ(その業界・職種)は年収上がるよね!」と納得する内容です。

実は転職で年収を上げるにはコツがあるんです。
それは「給与水準の高い業界 / 職種」「給与水準の高い会社」へ転職することです。

   給与水準の高い業界:金融業界・IT業界など

   給与水準の高い職種:コンサル・データサイエンティストなど

   給与水準の高い会社:企業規模の大きな会社など


今の業界が「給与が低いな」とお感じになっているようであれば、業界を変える転職を実現しなければいけません。
同様に今の職種が「給与が低いな」とお感じになっているようであれば、職種を変える転職を実現しなければいけません。

同業界・同職種・同じ規模感の会社に転職しても、年収を上がる可能性は低い
転職の仕方・応募企業の選定に工夫しなければ年収のアップは難しいです。

次回は、実際に年収交渉を行う時の注意点についてみていきます。





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