国家資格キャリアコンサルタント試験

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このブログは私の人事・転職エージェントとしての経験を元に、私の身近で起きた採用・転職に関わることを綴って参ります。
業界・企業規模など特有のケース・事例が出てくるかもしれませんが、「そんなこともあるんだ」という暖かい目で見ていただけますと幸いです。
皆様の身の回りでは起こりえない事であってもご容赦ください。
採用の現場ではいろいろなことが起きているんです(笑)

さて2023年3月3日(日)は第25回 国家資格キャリアコンサルタント試験の試験日(筆記試験・論述試験)でした。

前回、キャリアコンサルタント資格の概要についてみてきましたが
今回は受験資格を得る方法、実際の試験内容についてみていきましょう。

国家資格キャリアコンサルタントの受験資格を得るには2種類の方法があります。
 1.大臣認定の養成講座を受講
 2.キャリアコンサルティングに関する3年以上の実務経験

試験結果が発表される時に、受験資格に関して言及される個所があるのですが、概ね90%の方が養成講座を受講されているようです。
私が受験を志した時は人材紹介会社に勤めていたので実務経験で受験することもできましたが、理論をしっかりと学びたかったので養成講座に通いました。
養成講座では座学・ロールプレイングを重ね、試験に向けた勉強を行います。
普段、「面談」を行わない仕事に就いている方にとっては、ロールプレイングを行うことが一番の試験対策だったように思います。
また、一緒に学ぶ・励まし合う仲間ができる点が、養成講座に通う一番のメリットではないかと私は考えます。

では実際にどんな試験を受けるのか。
まずは受験申し込みの時点から注意が必要なんです。

キャリアコンサルタントの試験は2つの団体で実施されています。
  1.日本キャリア開発協会(JCDA)
  2.キャリアコンサルティング協議会

それぞれの違いについて今回は説明致しませんが、『実施する団体が違う=実技試験の評価ポイントが違う』ということがいえます。
私は『流派が違う』という表現を使っているのですが、それぞれの団体により価値観・面談(コンサルティング)において重視しているポイントが異なっています。

同じ資格試験なのに評価ポイントが異なっているんです。不思議ですよね。
受験する時に私はとても驚いたことを今でも覚えています。

その為、受験を申し込む際には、どちらの団体で受験するかに注意が必要なんです。
団体を間違ってしまうと評価ポイントが変わってしまい、力を発揮できないことになってしまいかねません。

では次に試験の内容をみていきましょう。
キャリアコンサルタントの試験は大きく分けて2種類(学科試験/実技試験)・2日間に分けて行われます。
※2024年ブログ掲載時点の情報を元に記載しています。

■キャリアコンサルタント 試験内容
    1日目:学科試験 + 実技試験(論述)  ※3月3日(日)はココ
    2日目:実技試験(ロールプレイング)   ※3月9日(土)以降に順次実施

■学術試験
マークシート形式の四肢択一
問題数:50分
試験時間:100分

100点満点を取る必要は無く70点以上で合格水準です。
ひっかけ問題や政策・統計データなどから出題されるので問題をしっかりと読む必要があります。

■実技試験
※私は日本キャリア開発協会(JCDA)で受験しました。
<論述>事例に対する記述式
    時間:50分

キャリアコンサルタントとしてクライエントとの接し方。クライエントの状況に関する問題。マークシートではなく文章で書くので時間との戦いだった覚えがあります。

<実技>15分のロールプレイング + 5分間の口頭試問

独特な雰囲気でした。
軽い気持ちで(夏だったので)ポロシャツで行ったら、スーツ&ビジネスの装いの方ばかり(汗
オフィスカジュアルで行って良かったーーーーって思いました(笑)

個別に会場となる部屋に案内され、実技(ロールプレイング)がスタート。
養成講座の練習とは異なる独特の雰囲気でした。
雰囲気や当日の流れ、段取りを事前に知っていると落ち着いて実技に臨めるのではないでしょうか。

また、15分間という短い時間なので課題解決や方策の決定までいくことはできません。
途中で終わってイイんです。

2日間とも試験後にはヘトヘトになっていた覚えがあります。
養成講座に参加・通学する期間も合わせると、長丁場な資格試験といえるかもしれません。

ちなみに試験後、1カ月程度の時間を経て合格発表が行われます。

いかがでしたでしょうか。
キャリアコンサルタントの試験についてイメージを掴んでいただくことができれば嬉しく思います。

次回は、試験勉強・実技対策についてみていこうと考えています。




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