国家資格キャリアコンサルタント試験

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このブログは私の人事・転職エージェントとしての経験を元に、私の身近で起きた採用・転職に関わることを綴って参ります。
業界・企業規模など特有のケース・事例が出てくるかもしれませんが、「そんなこともあるんだ」という暖かい目で見ていただけますと幸いです。
皆様の身の回りでは起こりえない事であってもご容赦ください。
採用の現場ではいろいろなことが起きているんです(笑)

さて2023年3月3日(日)は第25回 国家資格キャリアコンサルタント試験の試験日(筆記試験・論述試験)でした。

リスキリングやキャリア自律が謳われだしたことで注目を浴びている「キャリアコンサルタント」とはどのような資格かというとキャリアコンサルティングを行う専門家のことを指します。

ここで一言 言わせていただきたいのですが、
  キャリアコンサルタント = 転職のプロフェッショナルだけではない
ということです。

<厚生労働省のサイトより引用>
「キャリアコンサルタント」とは、キャリアコンサルティングを行う専門家で、企業、需給調整機関(ハローワーク等)、教育機関、若者自立支援機関など幅広い分野で活躍しています。

活躍の場はとても広く、企業(主に人事部門)やハローワークや人材紹介会社などの需給調整機関、大学・専門学校・高校などの教育機関若者自立支援機関などでの活躍が期待されています。
私を含め普段、活動している場所によっては「転職のプロ」と言えますが、全員ではないということを知っていただきたいです。

厚生労働省はキャリアコンサルタント養成計画として「2024年度末までにキャリアコンサルタントを10万人」にすることを数値目標として発表していました。
ちなみに2024年1月末時点では取得人数は72,361人となっています。

キャリアコンサルティングに関わる国家資格は3種類あり、
  標準レベル:国家資格キャリアコンサルタント
  熟練レベル:2級 キャリアコンサルティング技能士
  指導レベル:1級 キャリアコンサルティング技能士
と分かれています。

今回のテーマに挙げている国家資格キャリアコンサルタントは、国家資格の標準レベル(入門資格)なんです。

※ 豆知識 ※
「キャリアコンサルタント」は名称独占資格となっています
資格を保有しキャリアコンサルタント名簿に登録しなければ名乗ることができません。
そのことを知らないのか、時折、人材系サービス企業で『求職者に求人を紹介する業務に就く人』がキャリアコンサルタントを名乗っている場合がありますのでご注意ください。

標準レベルの合格率がどれくらいかというと直近3回の合格率をみると
 【第22回】学科試験:82.3% 実技試験:63.0%
       学科・実技同時合格率:59.3%
 【第23回】学科試験:81.2% 実技試験:62.5%
       学科・実技同時合格率:59.8%
 【第24回】学科試験:51.6% 実技試験:64.5%
       学科・実技同時合格率:45.8%

 【直近3回の平均】学科試験:71.7% 実技試験:63.4%
           学科・実技同時合格率:54.9%

となっています。
難関資格という程ではありませんが、普段からお仕事で「面談」を行っていない方にとっては、実技試験に苦しまれることが多いようです。
なお、学科試験は時折、24回のように急に合格率が下がることがあります。
これは過去問の傾向と異なる問題が出題される回が設けられているように感じます。

また、どんな人が受験し資格を取得しているかというと、こちらも幅が広く、企業の人事部門の方、ハローワークや人材派遣会社・人材紹介会社でコンサルタント(転職希望者との面談)を行っている方、大学・専門学校のキャリアセンターの方は当然ながら、営業部門や研究部門などで『人事へのキャリアチェンジを希望している方』も資格を取得されています。

活躍の場所が広く、バックボーンも様々なため、一言で『キャリアコンサルタント』といっても得意とされている分野は十人十色。
身近なキャリアコンサルタントとお話をされる際には、「得意分野・バックボーン」を聞いてみることをおススメします。

それでは、今回はここまでとさせていただき、次回、受験資格を得るにはどうしたらよいか、どのような試験が行われているのかといった点に注目していきます。
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