ADHDの対人関係トラブル!このままでは、この先大変なことになるかもしれません

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コラム
早速ですが「お前みたいな性格のやつとこれ以上付き合っていくのは無理」
このような事を言われたことありますか?

私は過去に一度だけ当時の友人に言われたことがあります。
その時のことを考えると友人も頑張って話してくれたのかもしれません。
自然に友達がいなくなることはよくありました。
このように話してくれたのは、この1回だけでした。
言われた当初はショックを受けたのは覚えていますが、心当たりがなく呆然としていました。
なぜその様に言われているのか分からない状況で、どうして友人はそのようことを言ったのか…

今、思い返してみると友人の思いも理解でき
今こうして振り返ることで
当時とは違う価値観を感じることができている自分もいます。

ADHDの人は「自己中心的」
と言われることが多いかもしれません
この自己中心的は少なからず誰にでも当てはまる要素なのですが
ADHDの人にはそれに加えて
「相手の気持ちを考えることが苦手」
という特性があります。

これが「自己中心的」をさらに誇張させているのだと思います。
冒頭でお話しさせていただいた友人の話しも
おそらく上記のことがきっかけで友人は離れていったのだろうと思います
その時も言われたことはショックでしたが
自分の何が悪かったのか分からない
なんなら自分は悪くないとも思っていたので
今後も同様なことは続きます。

これも10年以上前のことですが
高校生のころの友人と居酒屋で飲み会をしていたんですね。
その時、友人が参加していないメンバーの悪口を言ったんです。
それを後日、私は悪口いわれた友人に話しました。
その後、友人たちは喧嘩して仲違いしてしまったのですが
他の友人からは私に対しても批難がありました。

「なんであんな事言った?」
「普通、人の悪口、当の本人にしゃべるか?」

などなど
正直、言われたときは「やってしまったな」
という気持ちはあったのですが
自分が悪いとは、一切思っていなかったですね。
友人にチクった時も、特になにも考えずに
普通の会話のノリで話していました。
これをきっかけに、それ以降
友人たちとは飲みに行くこともなく
会うこともなくなりました。

ADHDの人に関わったことがある方も感じたことはありませんか?
友人同士のグループでは、
グループがうまくバランスをとれるように
お互い何かしら配慮するなど、調整するのですが 一般的ですが
ADHDの人は、そういうのは苦手なため
グループのバランスを平気で悪気もなく
ぶち壊してくることもあるでしょう。
本人は楽しく交友関係を続けているつもりでも
実は周りを振り回していることが多いと思います。
もちろんADHDの人はそんなことには気づきません。
悪気は一切ないのかもしれません。
相手にする人達は疲れますよね。
友人たちが離れてしまうのは
当たり前のことなのかもしれません。

ただ、自分のことを見つめなおすきっかけになった出来事があります。
それは妹に言われた一言でした。
どのような流れの会話だったかは思い出せませんが
「兄さんに友達なんているの」
のみたいなこと言われたんですね
その時はすでに先ほどの理由が原因で
学生時代の友達はいませんでしたが、
職場には仲良くしている人もいるため
動揺しながらも「いるよ」と答えたのを覚えています。
「どうしてそんなことを聞くの?」と聞いてみると
「兄さんに友達がいるとは思わなかった」と
「兄さんの性格だと人付き合い難しいでしょ」
こうもずけずけ言える妹もどうかと思いますが
自分はかなりショックを受けていました。
妹は自分とは違いかなり友人も多く
常に周りに人がいるような状態でした。
その様子を知っていたため
これまで、友達が少ないことは何も気にしていなかったのですが、
友達がいないことは異常なんじゃないかと考えるようになりました。
その時の私は発達障害のことは何も知らないので
ADHDが原因となっているなんて全く思いませんでした。
でも「自分の性格が悪い」「自己中で嫌な人間かも」
と自分のことについて初めて向き合うことができました。
だからといって性格が悪いことは直すことができるのか
いろいろ悩んだ時期もありましたが
結局のところ解決する術は見つからなかったんですね。

その後、自分のこの特徴がADHDの特性かも
と気づくきっかけになったのが
児童デイサービスでのお仕事でした。
保育士として仕事をしていたのですが
ASDやADHDの子と接していると
何か昔の自分を思い出すのです。
そこでようやく、
もしかしたらこの自分の性格だと思っていたものは
発達障害の特性なのかもしれないと考えるようになりました。
そう考えるとパズルのピースがはまった感じで
自分の悩みに答えがでた感覚になりました。

ここで人間関係を悪化させるADHDの特性を挙げてみます
①相手の感情を読み取ることが苦手
②思ったことがすぐに口にでる(衝動性)
③会話が一方的(衝動性)
④興味のないことには無関心
⑤礼儀マナー違反が多い
ぱっと思いつく感じでこれぐらいありますね。
ちなみに私は全部当てはまります。
これはADHDだろうがなかろうが
こんな人と付き合っていくのは嫌ですよね。
もちろん特性には程度があるので
気にならないレベルもあります。
では、これまでのことを踏まえて
ADHDの人は、どうすれば上手に
コミュニケーションがとれるのかといいますと…
なかなか、対策を見つけるのは難しいです。

こんな結果でありとは思いますが
そもそも特性を治すことはできないです。
ADHDは脳機能の隔たりが原因と言われています
意識することで改善することはできると思いますが
それを四六時中
そして一生涯続けていくことなんて
不可能に近いので現実的ではありません。
服薬という方法もありますが、
これも100%効果を保証するものではありませんし
医者ではない私からおすすめすることはできません。
では、もうどうすることも出来ないのか
というと、そんなことはありません。

重要なキーワードです
「思考を作り変えましょう」
「視点を変える」「発想の転換」
とも言えます。
こんなことしても効果あるの?
と思いますが侮ってはいけないです。
私には効果絶大でした。
この「思考を作り変える」
について話すと時間が長くなりますし
本題からずれてしまうので
また、別の機会でお話しできればと思います。

では先ほどの話を踏まえてお聞きします。
今のあなたに
「友達」は必要ですか?
私は友達がいないことは
悪だと思っている時期があったとお話ししました。
私に友達がいないのは
自分の性格が悪いからだと考えていました。
普通に考えても
友人が多い方がいいです。
でも今では友人がいないことを「悪」だとは思わないです。
それは「思考を作り変えたからです」
友達を怒らせてしまったことも、それが原因でなくしてしまったことも
自分の責任ですが
それを悔やんでも元に戻すのは困難です。
そもそも友達がたくさんいるいないを良し悪し
で捉えるのは違っていると考えなおしました。

私は自分の特性上
何かしらの言動で人を不快にさせてしまう。
これは、無意識で起こることなので
どうしようも出来ないと考えるようにしました。
でも、そのことで相手を傷つけてしまうことがあれば
「すぐに謝る」
これはできると思いました。
それでも許してくれる人はいないかもしれません。
でも、それは仕方ないです。
その人との縁はなかった
それでいいと思って今日まで生活してきました。
正直、これも正解かは分かりません。
でも間違いなく
思考を作り変えたことで
友人との付き合いに前向きになることができましたし
何かあればまた作り変えればいいと思っています。
自分が落ち着ける交友関係を築くことが大切です。

これは私の経験からの提案ですが
「友人との付き合いは1対1がいい」です
私の経験なので話し半分で聞いてもらって大丈夫です。
私の数少ない友人ですが
この友人とはずっと1対1の付き合いを続けています。
おそらく10年ほどの付き合いになるのではないでしょうか。
なぜ、1対1がいいのかといいますと
ADHDの特性として
同時に複数のことを行うのが苦手
というのがあります。
もちろん私もその特性があるのですが
仮に複数人のグループでの付き合いだと
あの人の話を聞いたり、この人もなど
会話だけでなく、目から入ってくる情報も含め
注意が分散されることが多いので
混乱し疲れます。
そして会話にも集中できないので
話さなくてもいいことを話したりと
グループ崩壊をつくるきっかけを生みかねません
その分、1対1の場合は注意の分散も和らぎ
相手の話も聞きやすい状態です。
なので環境としては1対1が合ってると思います。
ですのでこれから交友関係築いていこうと考えている方は
試してみてください。

これはADHDの人だからこそ向いてる交友関係の作り方として紹介したいのですが
「広く浅く」
これを意識した交友関係をADHDの方は築きやすいと思います。
まず、ADHDの人は優しく社交的です
私の周りもそうでしたし、そのような方は多いと聞いています。
あと正直者です。裏がない
良くも悪くも正直なんです。
嘘をついても表情や行動でばれやすいです。
そして人に対してきちんと向き合ってくれます
「広く浅く」の広くというのはその持ち前の社交性が多くの人を引き付けてくれます。
そして浅くですが
深く付き合うことはADHDの特性が相手に伝わりやすいです。
浅く付き合うことで適度な交友関係を築けるのです。
もちろん浅い交友関係なので
その後も連絡をとらなければ交友関係は消滅するでしょう。
でもそれでもいいんです。
またすぐに同様の友人はつくれるので問題ありません。
あと、このような関係は自分から連絡することはあっても
相手から連絡がくることはありません。
私の20代はこんな感じでした。
プライベートのイベントや合コンセッティングなども率先し
特性の行動力も相まって
スマホの連絡帳は1000件を超えています。
現在も連絡先は残っていますが
当時のこのような関係の友人とは
現在、誰一人やりとりしていません。
なので実のところ友達の多いADHDの方も多いと思います。
友人なのか知り合いなのかの線引き
は人それぞれなので
そこは自身で判断してください。

そしてADHDの人とは付き合いたくないと考えている方も
考え方によっては楽しく交友関係を築ける話をしたいと思います。
先ほどはADHDの方へ
「思考を作り変える」
という話をさせて頂きましたが
これは発達障害を持っていない方にも当てはまる話で
その人の特性が分かっていれば
会話の中でその様な特性がでちゃっても
なんか大丈夫な気がしませんか?
「なんかこいつ話聞いてないな」
と思っても、その瞬間に
「どこに注意が向いた?」
と考えると少し面白かったり
私のことですが、注意が外れた時、友人が私に
「今何話していたでしょう」
とクイズにされ、私があたふたした様子を笑っている
というようなこともありました。
もちろん合わないと思えば
友人としての付き合いは無理してやることではありませんが
これはADHDに限らずの話だと思います。
ADHDだから無理と思っていたところに
こんな隠れた面白い部分がみえると
少しは話してみたくありませんか?
コツとしては相手の特性を早くつかむことです。
聞くのは初対面では少しハードル高い気がしますが
会話の中で、それを探していくのも楽しいかもしれません。

これは私の友人からの評価ですが
ADHDの人は良くも悪くも正直だし
裏がない分、分かりやすい
人の悩みを親身に聞いてくれる
そして一緒に動いてくれたりもする
行動力があるから
引っ張ってくれるから頼もしい
等、評価は高いです。

まとめになりますが
ADHDは特性上、コミュニケーションにおいて
トラブルになることは多く
友人を作るのは難しいことが多いです。
でも友人がいないから不幸ではありません。
考え方によってはその状況もプラスになることは可能だからです。
「思考を作り変える」
がそれにあたります。
自分の特性に合った付き合いでいいんです。
特性を治すことは困難なので
そこに注力するのはやめましょう。
ADHDは面白いです。
私が言うのもなんですが
こんな面白い人はなかなかいないですよ。
現在日本の小児だと5~6%ほど
成人だと3〜4%いるみたいです。
こんなレアな人とお友達になれている方はラッキーですね。
今回のお話は子どもに当てはめるのは難しいですが
ADHDは大人になった時
社会に出た時に生活に大きく影響を受けます。
親御様が今のうちのに思考を作り変えることは
非常に有効だと思いますので
実践できそうなところはぜひ実践してください。
そして注意していただきたいのは
今回の話は「友人関係」に焦点を当てた話です。
職場や恋人・結婚などはまた違った思考の作り変えが必要です
むしろADHDでの方はこちらの悩みが
本丸な気がします。
これも、また別の機会でお話しできればと思います。

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