ピッチング日誌_配球について

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コラム
今回も記事をご覧頂き有難うございます。

野球もソフトボールもそうですが、1球のボールがピッチャーの指先から離れた瞬間からゲーム(1プレイ)が始まります。
ピッチャーは、バッターをどうやって打ち取って、0点に抑えるか
バッターは、どうやってヒット(安打)を打って、点を取るか
この1プレイ1プレイを繰り返し、両者がそれぞれの考えや戦略で試行錯誤をしながらゲームを組み立てていきます。
そのゲームを組み立てていく過程(プロセス)の中で、重要な戦術の一つである
”バッテリーの配球”があります。

皆さんは、”配球”については、どのように実践されていますか?

そこで今回は、”配球”について考えていきたいと思います。

●配球とは

ピッチャーが投げる球種や場所を考え、組み立て、実行すること

●バッテリーの配球について

ピッチャーによって、球速、投げれる球種の数は違うと思いますが、
自分の持ち球を駆使し、どうすればバッターを打ち取るれか、バッターの傾向やデータなどを元に、どのように投球するのがベストなのかをピッチャーとキャッチャーとで考え、決め、その通りに実行していくこと

●配球を意識すると、どうなるのか?

バッターを打ち取れる確率が高くなります。
(理由1)
単純にバッターの苦手(嫌い)なコースを選び、そこに投げ、ピッチャー有利の状況を作れるからです。
逆に言うと、狙ったコースに投げれるかが配球(組立て)のキーにもなります。
理由2)
何も考えず、行き当たりばったりの投球では、たまたま良い結果であっても偶然です。配球を意識し、”この球で打ち取るんだ!”という強い意識を持って投げた球は”生きた投球”となり、回転数や球威など球質も違ってくるからです。
結果、バッターが打ちにくい投球になり、打ち取れる可能性が上がります。

●配球の組み立て方について

・球種で組み立てる
→ストレート、ライズ、ドロップ、チェンジアップなど、それぞれ動きの違う球種を効果的に使い分け、的を絞らせないようにする
注)強打者の場合、良いボールでも同じ球種、同じコースの連投は要注意
補)バッターの動きや反応をよく観察した上での連投はOK

・コースで組み立てる
→左右:基本の配球はアウトコース中心で組み立てるが、内角球を上手く混ぜながら、アウトコースのボールをより遠く感じさせるなど”残像”という一度目にしたボールの軌道が映像化され脳に残る反応を活用する(意識させる)
→高低:人間の視力は、横の動きより上下の動きに対する反応が弱いので、ライズやドロップをコースに投げ分けることで打ち取る
補)対角線の配球も効果的
補)バッターの目線を上下左右に動かすことで打ち損じを狙う

・スピード(緩急)で組み立てる
→ストレートとチェンジアップで投球の奥行を活用し、バッターのタイミングを外して打ち損じさせる
注)チェンジアップの高めは危険球

・バッターの傾向やクセで組み立てる
→バッターの体格、打順、スイング、足の位置、目線、タイミングの取り方、ボールの見逃し方、ファウルボールなど、バッターを良く観察し、そこから得られる情報に基づき、どういう投球をするかを考える

・状況に応じて組み立てる
→ボール数、アウトカウント、点差、イニングなどの状況に合わせ、攻めるべきか、様子を見るべきか、状況に応じて柔軟かつ攻めの姿勢で考える

●最後に

今回、配球について考えましたが、何も考えず投げる球と、1球1球を意味を持って投げる球とでは、結果も違ってきます。
考え、実行し、そこで得られた結果は、後の自己成長の糧にもなります。

ただ、良い配球の実行を実現するのは、コントロールです。
コントロールあっての配球です。
だからこそ、基本のキャッチーボールがとても重要です。
”ただ投げる”ではなく、”意識して、狙った場所に、良いボールを投げる”。
現状のピッチングに配球の意識を取り入れることで、更なる高みを目指せます。





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