動脈硬化にはストレッチングが効果的!?

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こんにちはKTmedicalです。

糖尿病合併症で「えのき」と言われるものがあります。
壊疽(えそ)
脳卒中(のうそっちゅう)
虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)

これはすべて動脈硬化が関係しています。

糖尿病は動脈硬化を進行させて全身の病気を引き起こしてしまう恐ろしい病気です。

なぜ糖尿病によって動脈硬化や動脈閉塞がしやすいかというと、
一番の原因は酸化ストレスです。高血糖そのものが酸化ストレスを増加させます。
酸化ストレスが強くなると、血管を柔軟に動かしている血管内皮細胞が老化し動脈硬化の原因になります。
また、高血糖状態は糖とタンパク質が結合する「糖化反応」というものを引き起こします。この反応によって、血管内皮にあるコラーゲンが糖化し、
「終末糖化産物(AGE)」という物質ができます。
このAGEは、血管細胞を傷害する作用があり、そこにLDLコレステロールや
マクロファージなどが集積しプラークとなってきます。
大まかに図にすると以下になります。
図2.png

動脈硬化になってしまったら大変です。動脈硬化だけを治すお薬は現在ないみたいです。

そうすると食事療法と運動療法を行うしか方法はありません。

筋力トレーニングは動脈硬化を進行させてしまうという報告があるため動脈硬化だけに関してはお勧めできません。(総合的にはやった方がいいのですが)

運動療法のなかでも有酸素運動は動脈硬化にも有効と教科書レベルで記載があります。

今回お勧めしたいのがストレッチングです。

ストレッチングを行うと動脈硬化の改善が認められた報告が多くあります。
血管は筋肉と同じ方向で走行しているため筋肉の柔軟性と密接に関係しているようです。
つまり、体が硬い人は血管も硬く動脈硬化が進行している可能性があるということです。

なぜストレッチングをすると動脈硬化が改善するかというとストレッチングをした後に一酸化窒素(NO)が血管内皮から分泌され、NOには血管拡張作用があるためです。
ちなみに30秒ストレッチングをした後に約30秒休ませるとNOが効率よく分泌され効果的です。
手や足は交互にストレッチングをして休ませることが大切なんですね。

ではどんなストレッチをすればよいかというと以下の通りです。
図3.png
是非皆さん試してみてください。


参考文献
Nishiwaki M et al. Four weeks Of regular static stretching reduces arterial stiffness in middleaged men、 Springerplus 2015;4:555.

Yamamoto K et al, Poor trunk flexibllity is assocated with  arterlal stiffening. Am J Physiol Heart Circ Physiol 2009 297:H1314-8

Kruse NT et al, lnfluence of passive stretch on muscle blood flow, Oxygenation and central cardiovascular responses in healthy young males. Am J Physiol Heart Circ Physio1 2016;310:Hl210-21.

Higaki et al Acute effects of the different relaxation periods during passive intermittent static stretching on arterial stiffness 2021 Nov 15;16(11)







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