糖尿病患者の落ちやすい筋肉とは

記事
ライフスタイル
皆さんこんにちはKTmedicalです。

糖尿病患者の落ちやすい筋肉とはという題名です。

糖尿病患者さんに医療者は運動してくださいね!って言いますよね。
有酸素運動してくださいね。ウォーキングしてください!1万歩歩きましょう!筋トレも少しはしてくださいね!などが多い気がします。

有酸素運動はなんとなくわかる気がします。しかし筋トレは具体的に何をしたらいいのでしょう?って思いますよね。というか本当に筋力落ちてるのかな。普通に歩けているし筋力は並みにあるんじゃないかなと思ってしまう人も多いのではないかと思います。

現実はやはり糖尿病患者の筋力は落ちてる人が多いんです。
仮に病院で筋力テストを受けてもMMT(徒手筋力テスト)という手で抵抗をかける検査があるのですが非常にアバウトです。
強い抵抗にも抗すことができるとMMT5と一番上のレベルとなる人が多いのですが検査者の主観的要素が大きいのが難点なんです。

MMT5なので筋力は大丈夫ですね。予防的に筋トレしましょう。ではやる気も起きないですよね。

糖尿病患者さんではHHD(ハンドヘルドダイナモメータ)で数値(kgf)で測定することが重要です。握力のように実際の力が詳細な数値としてわかるんです。

図2.png

特に糖尿病患者さんで落ちやすい筋力は上記の図の赤字の筋肉です。

これはMMTではわかりにくいです。わかりにくい程度なら別に大丈夫やんと思うかもしれませんが高齢になると虚弱高齢者・要介護者になりやすくなります。人生100年時代の優雅な後半を寝たきりで過ごすのは嫌ですよね。

これらの筋肉を効率的に筋トレするにはこの2つがシンプルでよいと思います。
図1.png
これは理学療法士界隈での自重筋トレの定番中の定番な運動でなんのひねりもありません。
ただしっかりやると効果が最大限発揮でかなり効果的です。変わった運動法よりも全然いいと思います。

起立練習は必ず椅子の立ち座りでやった方がいいと思います。
空中で行うスクワットにするとフォームが崩れ膝を痛める可能性があります。また椅子に一度座ることで反動を消すことができ筋肉を使いやすいです。
できるだけゆっくり10回やるとそこそこ疲れますのでやってみてください。
ちなみに腕を組んだ方が腹筋のトレーニングにもなりますので効果的です。

踵挙げ運動は転びそうな人は壁に手をついて行ってください。何も持たなければバランスの練習にもなります。
これもゆっくり3秒程度踵を挙げ足指まで上げるのがポイントです。
糖尿病患者さんは足指が硬くなりやすく血流も低下しやすいため効果があります。
踵を降ろす時もゆっくり行いましょう。重力で落ちるだけだと筋肉を使わないので前脛骨筋があまり使われません。
これも10回が目安で良いと思います。

皆さん是非効率的な運動で筋力低下を防ぎましょう。







サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す