糖尿病患者の睡眠障害合併頻度は非常に高く,少なくともその40%がなんらかの睡眠障害を自覚しているものと推定されているようです。
結構多いですよね。そりゃ寝不足で運動する気も起きにくいですよね。
有痛性神経障害、低血糖発作、うつ、頻尿などで概日リズム睡眠障害、睡眠時随伴症(悪夢)、レッグレスト症候群などが生じるようです。
これには自律神経・内分泌ホルモンが関与し、交感神経系の活性化、アドレナリン/コルチゾールの増加するようです。
運動療法では夕食後・眠前のストレッチングがこの睡眠障害に効果があるかもしれません。
ストレッチングによって入眠がスムーズになったことが報告されている。
ストレッチングは睡眠の質を高める効果もあることが明らかとなっている。
という報告もあります。
たしかにストレッチング自体に食後高血糖を下げる効果と血流増加効果があるので血糖を整えて足をホカホカにしてから寝ると睡眠の質が上がりそうですね。
参考文献
・都井津 和 他 糖尿病と睡眠 日本臨林78巻増刊号6.63-67 2020
・永松俊哉 他,低強度・短時間のストレッチ運動が深部体温,ストレス反応,および気分に及ぼす影響.体力研究110:1-7,2012
・引用:永松俊哉 他.ストレッチを用いた低強度運動プログラムの実施が中高年女性勤労者の睡眠に及ぼす影響. 体力研究 106:1-8,2008.