こんにちはKTmedicalです。
前回のブログで運動療法の実施率が低いというお話をさせて頂きました。
薬物療法は実施率は78%と高い状況なのは、この薬を飲まないと病気が治らないという事実があるので高いのは当然ですね。食事療法や運動療法は少しくらい、この程度なら大丈夫でしょ、、、と思ってしまいます。
これは、人間たるもの誰もがぶつかる壁だと思います。疲れている日もありますし、たまにはご褒美があってもいいじゃないかと思うのは時は誰でもあります。
ここを踏ん張るためにはやはり心、意識づけが必要です。
私が注目しているのはExercise is medicine(運動は薬だ)です。
特に有酸素運動の効果を糖尿病関連治療薬に当てはめてみると見事にマッチします。
注目なのは赤字のGLP-1分泌促進です。
筋収縮によるマイオカインの分泌によりGLP-1分泌が促進されることがわかっています。現在はニュースでも取り上げられるほどGLP-1受容体作動薬が品切れ状態で糖尿病でない方がダイエット薬として使用していることも問題となっています。運動して健康に痩せられないのであればリバウンドしますし副作用も恐ろしいです。何より減量のみに焦点がいってしまい、身体組成(筋肉の割合など)が崩れ根本的な解決にならない気がします。
大切なお薬がしっかりと患者さんの手に渡ることを祈るばかりです。
もう一つ注目なのがミトコンドリア活性です。
ミトコンドリアはインスリン分泌を促し、糖の取り込みを促進、糖新生の抑制をする働きがあります。
このミトコンドリアを活性化させてようとするお薬がイメグリミンです。このお薬も現在かなり需要があるそうです。
しかし、これも有酸素運動でミトコンドリアは増加し活性化します。
このExercise is medicineを知っていればお薬を飲むような感じで運動もしてくれるはずです。少なくとも実施率は上がると思うのですが、、、
このExercise is medicineを広めるために
全米医学協会とアメリカスポーツ医学会がExercise is medicine=EMIを設立
日本も日本医師会と日本臨床運動療法学会がJAPAN EMIを設立しています。
運動は血糖値を下げる、筋肉をつけるだけではなくExercise is medicine(運動は薬だ)なんだ。やらなくちゃいけないんだと思ってもらう必要がありますね。