高校野球の応援から集団心理を考える

記事
学び
こんにちは!
心理学客員研究員の原です。

私は神奈川県に住んでいるのですが,高校野球が好きでよく観に行っています。今回は,高校野球を観ていて思った集団心理について述べたいと思います。

私自身,応援している高校があってその高校の野球が好きでよく保土ヶ谷球場(神奈川高校野球の聖地)や横浜スタジアムに行くのですが,そのときに応援団の近くに座って観ることがあるんです。そんなとき,座ってゆっくり観ることなくついつい応援しちゃうんですね。その高校の色に染まって応援をしていると周りの人達も同じ心理的な経験をしていて仲良くなってたくさん話したり,肩を組んで校歌や応援歌を歌ってしまったりします。一人ではできないけど,応援団の近くで応援している集団にいるとついそっちに行ってしまう。不思議ですが,私もこのような経験をしたことがあります。

高校野球で夏の甲子園の昨年の決勝が慶応高校vs仙台育英高校だったんですね。神奈川県民としては,慶応の応援をしなくてはと思っていてついついテレビの前で応援していたのですが,甲子園は応援アルプススタンドだけでなく,外野席も内野席も慶応の応援をしている人がとても多かったんです。応援アルプススタンドにはOBOGが来ていると思いますが,外野席と内野席のすべてにOBOGがいたわけではなく,集団の中に入っていった人も多いと私は思っています。

特に,日本代表の試合では日本人は皆,日本を応援しますよね。東京ドームにワールドベースボールクラシック(WBC)を観に行ったときは日本代表を皆,応援していてとても楽しかったです。

こうやって集団心理がポジティブに働くこともあればネガティブに働くこともあると思います。例えば,災害時のパニックや集団リンチ,いじめ,暴徒化などが挙げられると思います。私も高校生のときにいじめにあいクラスメイトの誰にも話しかけられないことを経験したこともあります。

心理学って本当に身近に存在しながら様々な現象を説明してくれます。なので,面白いですね。集団心理について,ポジティブに働いていれば楽しめばいいですしネガティブに働いていれば見直しが必要だと思います。

今回は高校野球の応援から集団心理を考えましたが,皆さんは集団心理に巻き込まれたことはありますか?ぜひ身近な内容から考えてみてくださいね!

最後まで読んでいただきありがとうございました。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す