ミックス① 下ごしらえとボーカルのテイク選び

記事
音声・音楽

レコーディングエンジニアのStudio UDです。
(ココナラを始めた経緯と使用機材についての最初の投稿はこちら↓)

初出品

アカウントを作成後、まずはミックスとマスタリング関連で3つ出品することにしました。
より多くの方々からご依頼を頂くために、料金は普段の半額以下に設定します。
(そのためココナラでは別名義「Studio UD」として活動しています)

とはいえ、他にも魅力的なサービスが多数出品されている中、ココナラでの実績なしの私の出品は閲覧数がなかなか増えません。

しかし、待つこと1週間、
初めてのお客様からお見積り相談が!

初めてのお客様!

ミックスとマスタリングについてのご相談です。
出品していたサービスは、「歌ってみた」向きのカラオケ音源とボーカルのミックス(いわゆるボーカルミックス)だったのですが、

ご依頼の曲はオリジナルで、オケもマルチトラックに分かれているとのこと、やりがいのある嬉しいご相談です。
オプション含めた料金や納期などをご提案した後、正式にご購入頂きました!

データ受け取り

いよいよミックスを始める前に、お客様からミックス素材(パラデータ)を受け取る必要があります。

手間のかかるパラデータの書き出しですが、すぐにzipファイルにまとめてGigaFile便で送ってくださいました。
早速ダウンロード、ProToolsにインポートしてデータの確認をします。
とりあえず全トラックを並べてバランスを取りながら再生してみます。
データ問題ありません。曲も歌も良い感じです。
いよいよミックスを始めます。

ミックス① 各トラックの下ごしらえ

受け取ったデータの音を、1トラックずつ再生して確認していきます。
ほとんどステレオファイルで貰っていますが、実際の中身がモノかステレオかの判断もしていきます。(今回はボーカル関連とベース、ギターがモノ、残りのトラックはステレオとしました)
ドラム(キック、スネア、タムx3、ハット、etc…)、ベース、ピアノ、ギターなど楽器関係のトラックを確認、それぞれの下ごしらえをしていきます。

このとき行う処理は、ローカット(HPF)や極端に目立つピーク(ダイナミクス&帯域どちらも)のカットなどです。
この用途には様々なプラグインを使いますが、WavesのREQやF6、以前も紹介したFabFilter Pro-Q3の出番が最近は増えました。

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ミックス②  ボーカルトラックの編集

普段の仕事では、ボーカルはテイクが選ばれた状態の「OKテイク」が1トラックということが多いですが、今回は全4テイクを送って頂きました。
Aメロ/Bメロ/サビ等でセクションごとに分けてトラックが整理されています。
最初に素材を受け取った時に全60トラック(!)ということで驚きましたが、これが主な理由でした。ちょっと安心。
クセのない良い感じの録り音です。歪みもなく録音レベルも適切です。
ここで歪みやノイズが多いと作品のクオリティに大きく影響してしまうので、とてもありがたいです。

全箇所じっくり聞いて、慎重に採用テイクを選びます。どのテイクも問題ないですが、その中でのベストを決めていきます。

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下の4トラックが今回受け取ったそれぞれのテイク、そこから箇所ごとに選ばれたベストテイクが一番上のトラックです。

元々素晴らしいボーカルでしたが、さらにベストを選び終えました。
繋いだ箇所の境目は、慎重にクロスフェード処理をして、必ず実際に音を聴くようにしています。
次は、このトラックに対してピッチとタイミングの修正をしていきます。

次回、続きの作業をご紹介します!
ブログの内容に質問等ありましたらお気軽にメッセージください。

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