私が考えた広葉樹林の地図記号

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デザイン・イラスト
 前回は、スギの木の形を含んだ漢字の「針」のデザインが特徴的な「針葉樹林」の未来の地図記号について紹介しました。

 次は、針のごとく細く尖っている葉をもつ樹木である「針葉樹林」に対し、サクラ、カエデ、ブナ、ケヤキのような葉が広く形状をもっているのが特徴的な樹木「広葉樹林」の地図記号について紹介します。

 従来の記号は、白い丸の下に右方向に棒が生えているのが特徴的であり、広葉樹を横から見た形から記号化したのが由来です。

 上記の由来を知ってから、再び従来の記号を見ると、以下のように疑問が湧きました。

「記号のデザインが丸い形であることから、『気象台』の丸いものと連想するため、『気象台』と間違えられるのでは?」

「『広葉樹林』は広い形状の葉っぱをもつ樹木なのに、デザインが丸い形であると、『広葉樹林』とイメージしづらいと思う人が少なくともいるのでは?」

「なぜ誰が見ても分かりやすい簡単な樹木の形ではなく、白い丸の下に棒が生えているデザインを記号化にしたのか?」

「自分は中学の頃にこの地図記号を見たことがあったが、記号を覚えるより『広葉樹林』というものが存在していることに初めて知った。
 地図記号より『広葉樹林とは何か?』の方に先行してしまって、記号を覚えていない。
 この記号を初めて見た時、上記のように同じく思っていた人が少なくともいるのでは?」

「大人になって社会に出てからあの記号を見て、『広葉樹林』であると分かる人はほとんどいないのでは?」

 このように疑問に思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。

230106広葉樹林_オリジナル地図記号.png

 『広葉樹林』の頭文字である「広い」という意味を込めて、全体的に「かわいらしさ」を強調したデザインにしました。

 「広」という漢字に囲まれた『広葉樹林』の全体的でシンプルなイメージにスマイル顔で表現しました。

 この未来の地図記号は、初見の方でも印象が残りやすいように、ここの国しか見られない日本文化の強調という意味で筆文字の漢字に見られる「かっこよさ」、ハート形のまだれ(※広の部首)に囲まれたスマイル顔の樹木という「かわいらしさ」を併せ持ったデザインが特色となっています。

 また、未来の地図記号は、デザインにおける「かっこよさ」「かわいさ」『針葉樹林』と『広葉樹林』両樹林の見分けがつくようにしているので、将来学校の教科書に実現すると、より覚えやすく地図記号に興味が湧く人が増えると思います。
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