物語 第九話 短編「赤い子」

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小説
           「赤い子」
お代官  赤い子  ユウジ

赤い子「お代官様、私をどうするおつもりですか?」
お代官「悪いようにはせぬわ」
赤い子「では、帰して下さいませ」
お代官「それは出来ぬ相談だな」
赤い子「私は、何もわるいことはしておりません」
お代官「確かに、お前はわるくは無いな」
赤い子「ではどうして?」
お代官「お前の育ての親が、お前を売ったのだから、仕方あるまい」
赤い子「ウソです、そんなこと信じません」
お代官「本当の事だ、そしてワシがお前を買ったのだから、
    煮て食おうが、焼いて食おうが、ワシの思うがままじゃ」
赤い子「お代官様が、そのような事をなさっては・・・・・・」
お代官「もうよいわ! さ その赤い着物を脱ぐのじゃ」
赤い子「お代官様! お許し下さい」
お代官「なに、怖がることはない。 そお~れ~
    おうおう赤い着物の下は、なんと色白の肌が みずみずしいの~」
赤い子「おやめください!」

ユウジ「俺は何を考えてるんだ? 昼間っからどうかしてるな?
    リンゴがこんな事 言うわけ無いだろハハハ
    皮もむけたし、みずみずしくて美味(うま)そうだ!
    美味(うま)い! もう一つ買ってくれば良かったな~」

赤い子「ね!私美味(おい)しいでしょ?」

ユウジ「ああ美味(うま)いな~ え? え~~~?!」

赤い子「フフフ」

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