生きにくさの理由

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今日は、私がヘルスカウンセリングを学び始めて間もない頃、2008年10月20日に書いたブログ記事を読み返してみたい。


私は若い頃、ずっと生きにくさを感じていました。
就職してから特にです。

20代後半、ひどい自律神経失調を患い、それを克服した後は、とても愉しい人生を送っていますが、あの頃は、本当に生き辛い世の中だと思っていました。
それが私が7年半前に建てたウェブサイト「心と身体の談話室」の随所にも点在しているのではないでしょうか?

以下に紹介する書籍「宗像恒次:人生をリセットしたいあなたに―「心」と「脳」に効くバーチャルサプリ(2005、三松)」の冒頭に、いまの時代の「生きにくさ」について、1つの答えをみつけました。

私の腹の底に、ストンと落ちた言葉です。
企業システムは階層的な上下関係からネットワーク状の関係に変わり、企業が社員一人ひとりに自己目標と自己実現を求めるようになった。しかし、あまりにも急速な変化に、個々のパーソナリティーの変容が追いついていない。
工業化社会は、大量生産・大量消費時代である。組織を下支えする人々が、情報を独占するトップの決定事項に従うというピラミッドの構図を持つ社会である。

自分次第ではなく相手次第で自分の生き方を決める「対人依存」と、自分を抑えて生きる「自己抑制」という特性
こうしたイイコが、進歩や変化、競争、生産性といった、工業化を推進する価値の担い手となった。

現代の情報化時代は、「情報化」を生産性の基盤とするフラットな社会である。かつて組織のトップが独占していた情報は、社員が共有するものとなり、時々刻々と変わる大衆の多様な消費ニーズにこたえるため、社員一人ひとりに自己決定と自己主張が求められるようになった。

ところが、いまだに多くの日本人がそのイイコの生き方から抜け出せず、過去のシナリオをひきずっている。
なにより工業化社会の担い手だった現在の熟・高年世代に育てられたことが、いまの若い人たちに問題のタネを植えつける結果になっていることが少なくない。
こんな社会の変化に、行きにくさの一因があったのか。
なんとなく、肌で感じてはいたものの、それがなにかについて、私はつい最近まで、明確な言葉にできないでいました。

私は幸い、といいましょうか、1981年に就職し、パソコンを使って健診情報ネットワークシステムをつくり、パソコンの発展と歩を同じくして歩いてきました。
その頃から、私の仕事スタイルは「情報化」を向いてきました。
だから、その目指すところも、痛いほど解った。
けれども、まわりが、それを認めなかった。
旧態依然とした会社の管理体制に、私の心は蝕まれたのだ。

でも、その地獄を味わったお陰で、いまの私がここにある。
完全に「情報化時代型人間」となった私が、ここにいる。
自己決定と自己主張ができる「情報化時代型人間」とは、自分の気持ちとまわりの人々との間に葛藤が生じても、自分で選択した行為やその結果を前向きに受け入れてチャレンジしていく人間である。

管理教育は多くのイイコをつくり上げました。
でも、そのイイコでいては、とても生きにくい世の中になっています。
まず、それに気づくことが大切だと思います。

いま、私と同じように辛いと感じているあなた!
私と一緒に、自分の足で、歩み始めましょう。
他人を愛する心があれば、あなたはなにを選択してもいいんです。
思うまま、あるがままに生きましょう。


1つの答えをみつけた当時の私は、こんなに強いメッセージを発信していたんですね。
あれから15年近くが過ぎ、時代もかなり変わりました。
とくにここ3年半の変化は、働く環境も大きく変えたことと思います。
私は、すでに退職し、そのような現場にいないため、どう変わったのか肌感覚がありません。

会社員をしていた頃の最後あたりは、会社側も変わらないと存続できなくなるという危機感で、社員一人ひとりがが考えて行動せよとの経営メッセージが発信されていました。けれども、そこに裁量権はなく、結局、自分の思うように動けば、まだ叩かれることが多かった。会社の理念や経営方針を鑑みて行動しているにも関わらず、です。結局、理念はお題目でしかないんだと、割り切って行動せざるを得ませんでした。

いま現在、社会の一線で、企業戦士として働いているあなたはどうでしょうか?
働きやすくなっていますか?
物価が急上昇している割には賃金は上がらず、サラリーマンいじめも止むことがありません。

あなたは、あなたの願う人生を生きられていますか?
自分をごまかすことなく、正直に生きられていますか?









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