私が4年前、2019年6月25日に書いたブログ記事を素に、このテーマについて再び考察してみます。
私はいま、ヘルスカウンセリング学会の公認ソーシャルスキルトレーナーをしています。
「ソーシャルスキルトレーニング」をネット検索してみると、以下のような記述がすぐにみつかりました。
人が社会でほかの人と関わりながら生きていくために欠かせないスキルを身につける訓練のことを指します。 発達障害のある子どもなどに対して効果があるとされ、学校や療育施設、病院などで取り入れられています。
これからすると「ソーシャルスキル」とは、
「人が・社会で・生きていくために欠かせないスキル」
と定義できるのでしょうか。
でも、発達障害のある子…。
ん?ん?ん?
ここで、私は大きな疑問をもってしまいました。
この変化の激しい社会の中で、
なにが真実なのかもわからないような世の中で、
「生きづらさ」を感じる人は、とても多いように感じています。
もし、このスキルとやらを、学校で教わっていたなら、こんなに生きづらいでしょうか?
まだまだ上に倣えとか、
誰かにとって都合のよい知識だけを詰め込んではいませんか?
だから不登校児も増えるんだ!
おっと、閑話休題。
本当に、学校はそれを教えていますか?
Wikipediaで、もう少し詳しく見てみましょうか。
ソーシャルスキルズトレーニング(英語: Social Skills Training, SST)、社会生活技能訓練とは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の医学部精神科教授のロバート・ポール・リバーマン(Robert Paul Liberman, 1937年 - )が考案した心理社会的療法。困難を抱える状況の総体をソーシャルスキル(社会技能)と呼ばれるコミュニケーション技術の側面からとらえ、そのような技術を向上させることによって困難さを解決しようとする技法である。
SSTにおいては、患者は疾患によって長期間社会との繋がりが断たれたため、生活技能や自信を喪失し、社会適応が阻害されていると考える。再び社会生活の技能を獲得するプロセスが、SSTのアプローチである。コーチング(coaching)、アサーショントレーニング(assertion training)、問題解決技法などとも関係がある。SSTは、認知行動療法と社会的学習理論に基づいたアプローチである。
ちょっとはイメージが膨らみましたか!?
これ、たとえば、いま、うつ病患者のリワークでよく行なわれていますよね。
コーチングやアサーション、
正直言って私は、本格的にこれを勉強したのは50歳になってからなんです。
学校では教えてくれてなんていません。
「先生の言うことをききなさい」という時代でしたから…。
このアサーションを、ヘルスカウンセリング学会の研修会で習い、
そんな方法もあるんだって、感動して帰宅したとき、
妻の顔を見た途端「ごめんなー、いままで」って、心底つぶやいたんですよ。
SATソーシャルスキルについて、改めて、宗像恒次のまとめを引用しておきます。
・リスニングスキル(上手な傾聴法)
・アサーションスキル(上手な主張法)
・プレゼンテーションスキル
・ディベートスキル(上手な議論法)
・ネゴシエーションスキル(上手な交渉法)
・ストレスマネジメントスキル
・自己カウンセリングスキル
・タイムマネジメントスキル
・気質コーチングスキル
・ヘルスコーチングスキル
ちょっと、ほかとは違うかも…。
昨日も書きました。
傾聴法は基礎になるから絶対にできるようになるといい。
あと、このSATで特徴的な
ストレスマネジメントや、気質・ヘルスコーチング、これも学んだら、
自分のこともよくわかるし、変な健康情報にも惑わされなくなります。
ヘルスコーチングなんて、知らず知らず受けてるストレスに対し、
自分がどう感じ、
どんな対処をしていて、
だから身体に症状が出ているんだ!とか、
だから喫煙がやめられないんだ!とか、
だから、こんなに鬱々しちゃうんだ、
なんて、その理由が理解できちゃう。
ストレス対処もうまくなるし、まわりの人を助けることもできるようになるんです。
ソーシャルスキルって、発達障害とかうつの人だけのものじゃないこと、ご理解いただけましたか?
もっと知りたいなって思いましたか?
意識しないと個々分断されてしまういまの時代だからこそ、必要なスキルだと私は思います。