人は訓練しないと他人の心に寄り添えない!?

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今日は、2年前の2021年5月19日にアップしたブログ記事を素に、タイトルにしたテーマ「人は訓練しないと他人の心に寄り添えない!?」を、改めて考察してみたいと思います。
「傾聴」とは、深いレベルで、相手をよく理解し、気持ちを汲み取り、共感する聴き方。傾聴は、相手を尊重し、相手のために聴く姿勢。

私が「傾聴」というものに出会ったのは2008年11月、50歳になる少し前のことになる。ちょうど特定健診・特定保健指導が制度化され実施された初めての年だ。
この頃の私は、日常の身体活動情報(どれくらい身体を動かしていたかというデータ)を使って、いかに人を健康にするかという課題を研究していました。
それを遡る10年前、自ら発明、研究開発し、1998年に発売した身体活動計ライフコーダに収録したデータを、どのように提示し、どのように健康的な生活を動機づけるか、習慣化させるかという課題に取り組んでいたのです。
さらに2000年10月から2002年6月までの間、私は1999年11月に創った生活習慣改善支援システム ハビットを使って、健康保健組合向けの健康づくりアウトソーシングセンター(ハビットセンター)を運営していたのですが、やるのが早すぎ、まだ事業の採算が取れず、会社から三行半でした。
その思いが残り、自分が創ったR&D部門で、先のような研究に取り組んでいたというワケなんです。

話を戻すと、
健康的な食生活は、たとえば、甘いもの、脂っこいものは控えましょう、塩分には気をつけて、ラーメンの汁は全部飲まないように、などと指導することが、必ずしも有効ではないのよ。
私は、健康になってどんな自分になりたいのかというところに焦点を当て、そこから、自分ができることを決めて、行動してもらっているの。
「栄養カウンセリング」っていうんだけど、一度体験してみる?
そんなふうに誘われたことがきっかけなんです。

「話なんて簡単に聞ける」、それまでそう思っていた私でしたが、
これが、やってみたら全然聞けない。
自分が過去に経験した嫌なこと、それと同じような悩みを、
自分と同じような立場、
あるいは、その時に対立した相手の立場で、いろいろと訴えてくれる。
「そんなこと言ったってあなたね」、
そう言いたくなる。
「そんなことわかってるさ、でもできなかったから苦しんだのに」、
「えっ、そんなことしてたら、俺みたいになっちゃうよ…」。

過去、解決せずに放ってしまった想い
心の奥底にしまい込んでしまった想いが想起され、
心の中がグチャグチャにかき回される。
「もうダメ、聞けません」。
2日間の研修を、途中でギブアップしてしまいました。

聞けなかった私は、その後1ヵ月もの間、その出来事が心を占領し、悶々とした日々を送ったのですが、それを解き放ち、私をカウンセラーの道に向わせてくれたのが「ゲシュタルト療法」
未完了の問題を解決すると、そこに紐づいていたネガティブ感情が解放される。
それで、抵抗なく聞けるようになる。
いくら傾聴スキルを覚えても、その実行は別物なんです。
相手の話を聴いているうちに、誰でも自分の感情が出てきます。
けれども、それを意識して外せるようになるには、
未完了の問題のクリアが不可欠のように、私は思います。

そして、その後私が修めた「SAT療法」が、さらに行動変容をサポートをしてくれました。
自分の心が癒される光の波動、
あるいは片鼻呼吸により、
扁桃体興奮を抑えながら、自分を応援してくれる人の顔をみつけていくワークをする。
自分の味方をしてくれる人たちが何人もいるんだな、
自分は守られているんだ、
応援されているんだ、
そんな感覚を持ちながら、
未完了の問題に立ち向かう行動を決心し、できることから行動を変えていく。
そんなふうに自分を癒し、自分を愛で満たすことによって、
相手の話が無理なく聴けるようになっていく。
さらに、そうやって日々生活していくことで、自然と聴ける人になるんです。

傾聴はコミュニケーションの基礎。
相手の心に寄り添うことができたら、もう世の中恐いものなしですね。
そして、人との交流がとても楽しくなってきます。
そんな私は、いま、ここで、あえてビデオチャットではなく、
テキストチャットで、あなたの悩みを聴き、寄り添ってみたいと思ったんです。



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