衝撃の瞬間 3

記事
コラム
高いびきをかきはじめたMさん。
私は血圧を測定する。酸素をはかる機械をつけた。
痛み刺激をしてみるも反応はない。

訪問看護事務所の看護師がかけつけて、それらを看護師へバトンタッチ。
妻がおろおろと家の中を歩き回っていたので、
とにかく、救急車で搬送されるから準備をしましょうと付き添った。

コンロの元栓をしめて、窓などの鍵をかける。
保険証や印鑑などの貴重品を持ち、洗濯ものを入れて…

その間もMさんは高いびきをかき続けている。

救急車の音が聞こえてMさんに「救急車が来ましたよ!」と声をかけると、数度頷いた。以前、Mさんが倒れたとき、まわりの音は聞こえていたという話をしていたので、今回もそうかもしれないと必死で声を掛け続けていた。

救急隊の人が中に入り、情報を渡してバトンタッチ。

救急車に乗るまでおよそ5分、救急車が病院を決めて発車するまでおよそ15分。
早く病院に行ってくれー!と願い続けた。

つづく
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す