衝撃の瞬間 4

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コラム
ようやく救急車が出発し、私たちは事務所に帰り報告書を作成する。
落ち着いたころに手が震えた。
今まで2件は病院内での発症だったからすぐに対応できたし、
私じゃない誰かもいたから協力することもできた。

しかし、今回は患者さんと医療従事者ではない家族、そして医療従事者の自分。
責任が重く重くのしかかった。
幸い、看護事務所が近かったからすぐに駆け付けてもらえたけれど
これが遠い場所だったら…
家族がいない患者さんだったら…
これがきっかけで、私は応急処置を勉強しなおした。

Mさんの奥様から次の日電話があった。
太い血管が脳梗塞を起こし緊急手術となった。今回は助けられないかもしれないと主治医に言われたが、なんとか手術は終わった。

2-3日の山を越えてくれたら…

奥様は何度もお礼を言って電話を切った。

つづく(次回ラスト)
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