転職するときは、キャリアプランを考えることで頭がいっぱいになりがちです。ですが、このときにもう1つ大事なことはお金です。
転職するときお金面で気をつけるべき4点について書いてみたいと思います。
収入以外の資産
転職では、給料に目が行きがちですが、それ以外の「資産」も大事です。
給料に近いものでは住居手当などの福利厚生です。福利厚生も合わせて転職前後の給料を確認しておくと、より正確に転職後のお金のやり繰りがしやくなります。
他には金銭面以外の「資産」もあります。
例えば仕事の人脈です。今の仕事を辞めることで今の社内人脈はなくなり、また0から作っていく必要があります。逆に転職先で新しい人脈を作ることもできますので、その相互比較も検討しておいた方がいいと思います。
後は仕事のスキルも見逃せないポイントです。今の仕事で身につくスキルもあれば、転職後に身につくと思われるスキルもあります。今後収入を上げていくならば、どういったスキルを今後身につけていきたいか、目先の収入以外のこういった観点での検証も必要です。
次に転職後のライフプラン設計をする上での注意点についていくつか記載します。これは個々人によって違いはありますが、代表的な3点を以下記載します。
転職直後の出産
まずは女性の方向けのお話です。転職直後の出産は、育休手当がもらえない可能性があるので避けた方が無難です。
お子さんを出産される場合は、まず産休を取得することになります。こちらは取得できても、その後の育休については、労使協定により「雇用されている期間が1年未満の従業員」は対象外としている企業もあります。
また結婚後に非正規雇用として転職するなどという場合も同様に育休を取得できない場合があるので、注意が必要です。育休は継続的に雇用される見込みがあることが必要なので、雇用期間によっては条件を満たさないケースがあります。
転職直後の住宅購入
転職後に住宅購入はローン審査に影響する可能性があります。
なぜならば、銀行が住宅ローンの審査をする際には、勤続年数を審査項目として掲げているケースが多いからです。
転職をすると、これが0にリセットされるため、住宅ローンの審査が厳しく可能性があります。
この点、フラット35を利用した固定金利での住宅ローンであれば、勤続年数が審査項目に入っていないため、問題がないように思えます。ただし、転職に伴って年収が下がるケースなどでは、返済負担が厳しくなるケースもあるため、やはり注意が必要です。
退職金の金額および形態
企業によっては退職金制度がありますが、それが転職後にどのように変わるかの確認も必要です。
現職と転職先の退職金支給の有無も大事ですが、それに加えて退職金の形態の確認も必要です。
一番注意が必要なケースは、転職前の会社では企業型確定拠出年金で運用していて、転職後の会社にその制度がない場合です。その場合は、年金の移管手続きが必要になります。
手続きを忘れて放置していると、運用資産が現金化されると同時に、各種手数料負担が発生し年金額が目減りしていきますので、転職手続き時に合わせて確認することを忘れないでください。
まとめ
このように、転職する際は新しい仕事の収入面に目がいきがちですが、収入以外にもお金の面で様々なところで変化があります。
転職することはライフプランが変更になることも意味しますので、仕事以外の面も含め検討漏れの事項がないかということも意識して検討してみてくださいね。