一般的に家計管理に関しては、節約という視点で語られることが多いです。
ただこの点で感じるのは、家計管理をただ数字だけを見て経費を削減するアプローチには限界があるということです。
その意味で、一般的な節約方法とは違った観点から家計管理にアプローチする方法について、考えてみたいと思います。
家計管理の前にストレスマネジメントが大事
家計管理を考える前にも実は大事なのがストレスマネジメントです。
ストレスがかかること自体悪いことではなく、それで疲労すること自体悪いことではありません。
その一方で今の生活に過度なストレスがかかっていて、それを解消するためにたくさんお金を使っていては非効率だと考えることもできます。
実際に特に女性の相談者さまとお話をしていて、ストレス解消のための買い物が少なくない印象を持ちます。
このストレスマネジメントをどうやっていくかについて、以下3つのステップで書いてみます。
ストレスマネジメントの最初のステップ
基本的には、家計管理と同じです。まずはどういうときにストレスを感じるか、逆にどういうときにストレスを感じないか、などといったことをまずは自分自身で把握します。
あまり考えないことで、すぐには頭には浮かばないかもしれません。ただ、頭の片隅に入れておくとふと思いつくこともありますので、時間をかけて考えてみましょう。
ストレスマネジメントの第二ステップ
次にそのストレスを解消するために普段自分がどんなことをしているかを考えてみます。
ここでは、そのストレス解消方法が一時的なものなのか、ストレスの根元を解消するものなのか、といった視点が大事です。
お酒を飲んで気晴らしであれば、実はより根っこにある課題を解決する方が有益な場合もあるかもしれません。
もちろん、一時的な息抜きが全くダメというわけではありません。息抜きとして全社も必要なときもありますし、それ自体を否定すれば、さらにストレスになるでしょう。
問題はそれが過大であった場合です。お酒を軽く一杯飲むくらいなら何ら問題はないでしょうが、飲み過ぎて毎月のお酒代が莫大な金額になったり、翌朝の体調に響くとなると過大です。
ストレスマネジメントの第三ステップ
ストレスマネジメントの方法に問題があれば、それを改善します。
例えば、お酒を飲み過ぎる例であれば、その原因になる他のストレスがあれば、そこの解消にも意識を置いてみるといいでしょう。
例えば、職場の人間関係に悩んでいる場合であれば、朝同僚にしっかり挨拶をするなど、今の自分でもできる小さなことから始めてみるだけでも少しずつ状況は前に進んでいきます。
まとめ
家計管理方法は節約という観点から考えることが多いですが、お金をストレス解消のために過度に使っている部分はないかを検証すると、無理な節約に走らずに済みます。
実際に家計管理が上手な方は、お金以前に自分自身を管理することも上手な方が多いです。家計管理の上達は自己管理の上達をも意味するといって過言ではないでしょう。
今回記載ストレスマネジメントから家計管理を考えるという内容は、FP業務とは本来異なるような内容だったかもしれません。
しかし、家計管理で無理をして支出を削減してもうまくはいくとは限りません。実際にこういうことをやろうとして、うまくできない方も非常に多くいらっしゃいます。
家計管理がうまくいかないという方の参考になれば幸いです。