【出版業界にいないと知ることはできない】出版社は本のタイトルをどう決めるのか 6

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ビジネス・マーケティング
企画書に盛り込むと採用されやすくポイントを解説します。
情報拡散力を表す数値がまずあげられます。
今後、各出版社が企画の採用で重要視しているのが著者の情報拡散力です。
具体的にいえば、まずフォロワー数、You Tubeチャンネル登録者数です。
ここで、日本では1年間に何冊の新刊本が発売されているのか解説します。
出版業界の市場規模のピークは1996年です。
この翌年から、書籍雑誌とも売り上げは減少して書店件数も減少しています。
2019年から2022年の書籍販売額は以下です。
書籍販売金額
 2019年 20年 21年 22年 
総数 6723  6804 6804 6497 ※単位:億円
『2023年出版指標年報』より  
新型コロナウイルスで書籍はいったんは回復しましたが再度ガクッと下がっています。 新刊本の点数のピークは2023年現在だと2006年の77722点です。
書店の数が減少しているのに令和元年時点で点数ピークの2006年より1万点も減っていません。
これは何を意味すると思いますか?
⚫少なくなった書店に対して、以前と変わらない点数の本が送られてくる
そうすると、書店側は
・売れる本しか置きたくない
・売れない本はすぐ返品
となります。
どんないい本であっても埋もれる可能性が高いのです。
出版社側が初めて本を出すという著者に宣伝費をかけてくれる可能性は極めて低いです。
そこで有効なのが著者側の情報拡散力となります。
それも能動的にコンテンツに集まる人が多いTwitter(現X)、Instagram、You Tube、Facebookなどでつながる人がどのくらいいるか?が重要となります。
今から10~15年前はメールマガジンの登録者数が多いのが有力な情報拡散力のひとつでした。
私の実体験です。
当時、10万人のメルマガ読者を持っていた人が初めて本を出すことが決まり、発売日に告知のメルマガを配信しました。
その効果はてきめんでAmazon和書総合ランキング32位に一気に入りました。
しかし、あなたは今、メルマガが送られて来て全部読みますか?
ほとんどいないと思います。
数万人単位の読者がいるメルマガを配信している人が経験から言うには読む人は20%あればいい方だそうです。
昔はまだ珍しかったし参入者も少なかったので効果があったのでしょうが、今は受動的なメディアということもあり情報拡散力の決定的な目安にはなりません。
あとは、
・セミナー講師であれば受講者数
・所属している協会などの団体に属する人数
などがありますが、フォロワー数、チャンネル登録者数と比較すると弱いです。

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