【出版業界にいないと知ることはできない】出版社は本のタイトルをどう決めるのか 1

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ビジネス・マーケティング
あなたの企画に出版社がOKを出して本が出せることが決まった。
では、出版社はどんな基準で企画の合否を判断するのか?
さまざまな角度からこの点を説明します。
まず本のタイトルから見ていきましょう。
タイトルは本当に重要です。
同じ内容でもタイトルで注目度や売れ方に大きな差が出ます。
例をあげながら解説します。
具体的にイメージできる/今までにないアプローチがポイントのひとつです。
“男女の思考回路の違い”というテーマは今も多くの出版社から出ています。
現在まで続くこの流れをつくった本が以下となります。
⚫『話を聞かない男、地図が読めない女』(アラン&バーバラ・ピーズ 著/主婦の友社)
 20年以上前に発売になった翻訳書です。
単行本、文庫版合わせて200万部以上売れています。
現在でも文庫版が多くの書店に置かれていて、電子書籍でも読めます。
原書の英語タイトルは以下です。
・Why man don’t listen & woman can’t maps
日本語タイトルは英語タイトルの直訳ですね。
結果として男女の差の「あるある」を打ち出して、大ヒットにつながる要因のひとつとなったのは間違いありません。
脳から分泌するホルモンに男女差があり、それが思考の差となって現れるというのが、この本が最も訴えていることです。
この本のタイトルが、
『男女の違いは脳のホルモンにあった』
『脳で決まる男女の違い』
『男女のすれ違いはなぜ起きる?』
こんな感じだったら売れたと思いますか?
⚫具体的なイメージがわく
⚫今までにないアプローチ
この2点が重要だと教えてくれます。
この本が発売になった当時は、このようなアプローチの本は皆無でした。
もちろん、
・脳から分泌されるホルモンによって男女の思考の違いが生まれるということを一般人はほとんど知らない新しい発見と映った
上記の内容面での斬新さがもちろんあってこそです。
これを応用すると、「絶対に教えたくなかった〇〇」、「知れば考え方が180度変わる〇〇」といった感じのタイトルが考えられます。

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