【本を出したい人は必見】商業出版での企画立案の考え方 4

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ビジネス・マーケティング
「世の中の時流をくみとりながら企画を考える」ことが商業出版の基本的な考え方です。
しかし、まれに自分の世界観をグイグイ押し出して話題となる本もあります。
そのほとんど場合は、その時の世間の流れと自分の世界観が一致したときです。
やがて世間の流れが変われば、こうした著者は退場を余儀なくされます。
このケースはたくさん見てきました。
自分<世間の意識付け
小説とマンガ以外の本を出したい人は、この考え方がとても重要になります。
●自分<世間
ということです。
自分の持論を世間が求めているかの検証もせずに世に出しても、振り向く人は限りなく少ないでしょう。
あくまで世間で求められているものを提供する意識を持ってください。
世間で今、何が求められているのかを知る
以前、『東京唐揚げ専門店あげたて』の話を出しましたが、もしコロナ禍がなかったら存在しなかったかもしれません。
さらにいうとUber Eatsや出前館などのデリバリーサービスもこんなに普及しなかったでしょう。
アパレル業界だと在宅時間が長くなってリラックスできる服が重宝されたり、園芸関連の需要が増えたりしました。種苗大手の「サカタのタネ」は過去最高益をあげました。
〇世間で今、何が求められているのか?
これを常にリサーチしないと売れる本になるのは厳しいです。
たとえば、演歌歌手の八代亜紀さんや五木ひろしさんの歌唱力はプロ中のプロですから超一流です。
しかし、演歌がブームだったのは今から30~40年前の話です。
恐らく、どんなに素晴らしい曲をリリースしても瑛人さんの『香水』のような大ヒットにはならないでしょう。
時代はどんどん変化していて求められるものも変わるわけです。
●いい曲=世間に求められている曲
とは限らないのです。
今、モーニング娘の『LOVEマシーン』をリリースしてメガヒットになるでしょうか?
ならないでしょう。
本を出すことになると、どうしても
〇自分はこれを出したい
という思いが強い、先に立つ人が多く、上記の考えがマインドセットされていません。
「同じテーマで売れた本があるから絶対に売れる!」と引き合いに出す本が10年以上前に発売になった本では話になりません。
このポイントを見逃す人がとても多いので注意してください。

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