【本を出したい人は必見】商業出版での企画立案の考え方 3

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ビジネス・マーケティング
前回、株式会社Globridgeが展開するデリバリー専門の唐揚げチェーン『東京唐揚げ専門店あげたて』の事業に対するスタンスを書きました。
テレビ番組に出演した同社のセールス部部長は唐揚げへの思い入れについて、それほどないといった内容の答えをしていました。
あげたてを代表して出演した、この人の言葉は次のことを端的に表しています。
●お客様が何を欲しがっているのか。そしてそれを行うことで利益が出るのか
完全にスタンスがお客様の方を向いているのです。
これは本を出したいあなたも持たなければならないマインドです。 
映画、ドラマ、雑誌、ウェブサイトなどの情報発信と比べると本がカバーするジャンルは格段に広くなります。
小説
マンガ
ビジネス・自己啓発書
実用書
翻訳書(翻訳書だけでも小説などのフィクション、ノンフィクション、写真集、図鑑など細分化できます)
あげればキリがありません。
小説とマンガは作家の作品の世界観・内容が世間に受け入れられるかが大事です。
要するに、作家自身がこれという作品を世に問うて結果がどうなるか。
しかし、それ以外のほぼすべての本は読者の需要が無いところに向かって、自身の世界観を問うても意味が無いのです。
読者の需要があるかを常に考える姿勢が重要です。
【本を出したい人は必見】商業出版での企画立案の考え方 3
堀江貴文さんの本は今も新刊が多く出ています。
私も好きでほぼ読むのですが、「あれ、この話は違う本でも読んだな」ということがあります。
堀江さんは世に出したいテーマを本にしているはずです。
これって、「自分の世界観を世に問う=商業出版の考え方ではない」じゃないのか?と思う人もいるかもしれません。
しかし、世間の需要が確実にあるテーマ(世界観)であり、ご本人の情報拡散力の凄まじさも相まって成立しているわけです。
多くの読者がファンなのですから、なおさら受け入れられるものになります。
「レバレッジシリーズ」で有名な著者・本田直之さんと随分以前のエピソードですが今でも十分通じるものがあります。
本田さんが『レバレッジ人脈術』(本田直之 著/ダイヤモンド社)を2007年に出したときのことです。
「なぜ今、人脈術をテーマにした本を出すの?」という私の問いに本田さんは次のように答えました。
「私はありとあらゆる人脈術をテーマにした本を読んだが本当に有益な本は無かった。ほとんどが著者のやっていることを紹介しているものになっている。つまり、私には再現ができない。私の提唱する人脈術は誰でも再現が可能な人脈術。だから本にする意味があると思った」
自分の世界観を世に問うているのですが、まず読者の需要があるか否かを徹底的に考えています。
実績を残し続ける著者はほぼ皆さん同じ思考回路を持っているはずです。
ちなみに本田さんはビジネス・自己啓発書以外でもヒット本を出したり、著者プロデュースでも大ベストセラーを生み出しています。
本田さんの近年の話題といえばサウナブームをほぼ最初に仕掛けた事でしょう。
●『人生を変えるサウナ術 なぜ、一流の経営者はサウナに行くのか?』(本田直之・松尾大 著/KADOKAWA)
このように、時流に興味を持ってすばやく動くというアンテナが重要なわけです。

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